レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「屋敷の地下に殺人鬼?」

2009-04-16 22:00:18 | 小説
本編リメイク「屋敷の地下に殺人鬼?」 

 「エイタくん、ここでは」
 キタジマがそう言いかけると、
 「あーたは、お黙り、エイタ続けなさい。
]チウメさんもアユメさんも
ヒラメと違っておバカじゃないわ。
あーたたちの出てきた様子を見ればわかってるわよ」
 ヒトミはヒラメの頭をこづきながら、キタジマを制す。
 「お母様、ありがとうございます。
僕たちはいつきを助けにあそこの鉄格子から、
この屋敷に隠された地下室に行きました。
地下にたどり着くと、
そこは、病院の手術室のような部屋がありました」
 エイタはこう切り出し、自分たちが見た事実を説明した。
 「植物状態のような美少年の棺の隣には
2つの棺がありましたが、
何故か、いつきが、この二つの棺の中を確認することを
拒んで上に上がって来たのです。
確かに、そのときは、
腕が二本、足が一本だけ入っていた棺を見た後でしたので、
危険を感じ、いつきを救出して、
すぐその場から去りましたが、
今までの出来事を想像すると
確認できなかった二つの棺には、
永久とアスカちゃんが入っていたんだと思います。」
 エイタはそこで、一呼吸を置き、
周りが意外に冷静であることを確認すると、
さらに自分の推理を続けた。
 「いつきを探しに行った、
永久とアスカちゃんは、
この鉄格子が開いていることに気づき二人で、
この下へ降りて行ったのです。
 そこで、二人は地下室にいた殺人鬼、
えー、殺人鬼がいつきを殺さなかった理由は
またあとで説明しますが、
とりあえず、殺人鬼と言わせてください。
えー、そうでした、二人は地下室で殺人鬼に襲われて、
あの棺に入れられたのです。
目的を達した殺人鬼はここの扉を閉じたのです。
そうです、アユメさんが疑問に思っていたこと、
つまり、この扉を開けたのはその殺人鬼なのです。
ここまではよろしいですか」
 エイタは周りを見回す。
いつきと木太郎以外は
自分の話を真剣に聞いていたので話しを続けた。
 「先ほど、お話した美少年は確かに生きているようでした。
キタジマさんも確認しています。
おそらく、何らかの理由で植物状態になっているのだと思いますが、
その植物状態を解消する人間を殺人鬼は前から探していて、
今回、見付けてしまったと思うのです。
幸い、いつきは殺人鬼が探した人間に該当しないため、
殺されることはなく、
また、あまりにもでかいので
棺に入れられることもなかったと思うのです。
殺人鬼が僕たちを追って来ないのは、
目的を達成したからだと思います」
 エイタは一通りの話しを終えた。
(続く)


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