レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

続エスカレーター「フラチン屋殺人事件?名探偵?ガキの推理?別に真犯人?」

2010-09-29 06:19:54 | 小説
続エスカレーター「フラチン屋殺人事件?名探偵?ガキの推理?別に真犯人?」

 続エスカレータの一話は以下から始まります。
 続エスカレータ「弟モドキ」  

「えー、重要なことなので、
 もう一回だけ確認させてもらうけど、
いいかな?」
 ケチガキの話しを本気にしたってか?
 「はい」
 一応。
 「うん、いいよ。
 真犯人を見つけて、
 タマちゃんに呪ってもらうんだ!」
 ケチガキ!それは違うだろ!
 「気持ちはわかるぞ。 僕ちゃん。
 あんな小さな子を、
 他の人間に罪を被せて殺し、
 さらに、
 君たちまで殺そうとしたんだからな。
 死刑でもいいくらいだ!」
 「どうせ、
 死刑にはならないんでしょ。
 でも、
 タマちゃんなら呪い殺してくれるよ。
 僕も手伝うからさあ」
 何を手伝うんだよ。
 「で、いいかな」
 「うん」
 「はい」
 「我々の調べでは、
 例の自殺した女は肉だけしか買っていない。
それは間違いないのだ!
 しかし、
 実際に、
 君たちは
ポテトとニンジンとブロッコリーを食べている。
 ポテトは、
 現場にもたしかにあったが、
 問題の菌は発見されていなかった。
 他方、現場から肉が1枚消えていた。
 そこで、
 我々は、
 消えた肉に菌がついていたのではないか
と考え、
 温野菜のことまで、
 考えていなかったのだ」
 店員ならわかるはずだけどなあ?
 ニンジンもブロッコリーも
ケンタにはないことを?
 うーん?
 たしかに、店員が怪しいぞ?
 「まあ、
 肉がひとりで歩くワケはないからだ」
 刑事さん、
 いくらガキがいるからって、
 その例えはないんじゃない?
 「刑事さーん、
 お店の人は、
 どうして、
 店にニンジンもブロッコリーもおいてないことを、
 刑事さんたちに話さなかったのかなあ?」
 ケチガキに先を越されたか!
 「僕ちゃんは頭がいいな。
 たしかに、そうだ!
 うん、待て!
 あの女が
温野菜を購入していなかったことがわかったのは、
 しばらくしてからだ。
 だから、
 全員に確認してなかったかもしれないな」
 なんだよ。
 じゃあ、
 店員の中には
あの女の人が買ってきた
と思いこんで、
 特に、
 警察に
話しをしなかっただけかもしれないんだな。
 だけど...たしか...
 「刑事さーん! いいかなあ?」
 「もちろんさ! なんだい?」
 「あの肉を焼いて、
 運んできてくれたのは、
 自殺したお姉さんじゃなかったよ」
 また、先を越された!
 「僕ちゃん、それは重要だ!
 そいつが最重要容疑者だ。
 あー。
 興奮して悪かったな。
 で、
 僕ちゃんたちは覚えているかな」
 うーん?くそー...
 思い出せない。
 あの女の人でも、
 ホウレンでも、
 チョビ髭でもなかったけどなあ。
 「刑事さーん、男の人だったよ」
 「凄いぞ! 僕ちゃんは!
 写真を見ればわかるかな?」
 「うん」
 畜生!
 ケチガキにまた先を越された。
 「あんた、やっぱりバカね」
 かあちゃん、
 刑事さんのいる前で言うなって!
 「でも、
 僕、にいちゃん、大好きだよ」
 でも、だと、ケチガキめ!
 これから汚名挽回、いや、返上だ!
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