レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説20「ハッピー編」537

2013-08-22 01:26:53 | 小説

カミサン伝説20「ハッピー編」537


  その頃、
 龍之介は今度は突然寿司屋を訪問した。
 店にはハルカしかいなかったが、
 「失礼致します」
と頭を下げてから、 
 龍之介は店内をきょろきょろ見回した後、
 「ああ、龍之介さん、どうされたんですか?」
との言葉に、
 「ハルカさんと直哉は、
 たしか水曜日にはスペインに行かれないそうですが、
 実は、
 その日、ハプニングが起きそうなんです。 
 ですから、ご忠告に。
 えー、皆々様にお伝えください。
 では」 
 「あの、あがりくらい」
 「いえ、仕事がありますので、失礼致します」
と、
 ハルカとそんなやりとりをして、
すぐ寿司屋を立ち去ったのだった。


 ハルカは龍之介には犬のケンケンとは違った、
 何か不思議な力があるのではないか
と思っていたので、
 ああして、彼がやって来たからには、
何か起きるに違いないと確信したが、
 義父である寿司屋と母秋子に話すと、
おおげさになると思ったので、
 春美にだけ、そのことを告げたのだった。


(続く)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。