第??弾「サルーラの蒼き仮面」59
「おまえら、やめとけって」
サギーはウトーとアニーを見る。
「そうだよ。
あたしらだって、
あんまり見せたくないからねえ。
優しそうなおチビちゃんだって、
今のあたしならイヤじゃないだろう」
奇妙な老婆の一人はウトーの方を見る。
「うん。おばあさんは嫌いじゃないよ。
でも、見てみたいなあ」
ウトーはまだそんなことを言う。
「チビちゃん、やめときな。
あたしのことは正直恐いんだろう?」
今度は肺女が言うと、
ウトーは首を横に振る。
「本当は
最初はちょっとだけ恐かったけどね。
でも、今は大丈夫!
それより、
そのぶちぶちに触ってみたいなあ」
「やだねえ。このおチビちゃん。
これは全部鼻だよ。鼻!」
「鼻?変なかっこうの鼻だね。
それに、
なんでそんなにたくさんあるの?」
「あたしはこの森の妖精!
悪いやつが来ないか、
この鼻で様子をうかがってるんだよ!」
「妖精!
妖精って小さくて可愛いじゃないの?」
「それは人間が勝手に作った話さ。
あたしたちはみなこの森の妖精さ。
うーん。
あんたたち、この子無邪気だから、
やっぱり隠れた方がいいよ」
肺女は奇妙な老婆にそう言った。
(続く)
「おまえら、やめとけって」
サギーはウトーとアニーを見る。
「そうだよ。
あたしらだって、
あんまり見せたくないからねえ。
優しそうなおチビちゃんだって、
今のあたしならイヤじゃないだろう」
奇妙な老婆の一人はウトーの方を見る。
「うん。おばあさんは嫌いじゃないよ。
でも、見てみたいなあ」
ウトーはまだそんなことを言う。
「チビちゃん、やめときな。
あたしのことは正直恐いんだろう?」
今度は肺女が言うと、
ウトーは首を横に振る。
「本当は
最初はちょっとだけ恐かったけどね。
でも、今は大丈夫!
それより、
そのぶちぶちに触ってみたいなあ」
「やだねえ。このおチビちゃん。
これは全部鼻だよ。鼻!」
「鼻?変なかっこうの鼻だね。
それに、
なんでそんなにたくさんあるの?」
「あたしはこの森の妖精!
悪いやつが来ないか、
この鼻で様子をうかがってるんだよ!」
「妖精!
妖精って小さくて可愛いじゃないの?」
「それは人間が勝手に作った話さ。
あたしたちはみなこの森の妖精さ。
うーん。
あんたたち、この子無邪気だから、
やっぱり隠れた方がいいよ」
肺女は奇妙な老婆にそう言った。
(続く)