レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新作ディープ(?改)「密告者の目的と利益?」

2013-08-08 01:31:50 | 小説

新作ディープ(?改)「密告者の目的と利益?」



 くそたの言葉を聴いて、
 「同じことじゃないかよ」
と、
 まるで自分が脅迫していた事実が帳消しになったかのように、
 木太郎がまた鼻をほじりながら偉そうに言うと、
 「くそたの言うとおりで、
 木太郎は深く考えてなかったんだな。
 で、
 くそた、
 目的が達成した後に、
 密告者に利益が生まれるということだよな」
と、
 くそたの大声で気づいたオチタが確認するように言うと、
 「そうだよ!
 もとこと援交していた女子に、
それぞれ密告したことは何かの目的を達成する手段で、
 それが達成して初めて、
 密告者に利益が生まれるわけだ。
 だから、
 個別に考えてもわからなかったわけだ。
 木太郎もわかったな」
と、
 くそたが言うと、
 「ふたりにしては上出来だな」
と、
 自分はまったく気づかなかったくせに、
また、鼻をほじりながら偉そうに木太郎が言ったので、
 「くそた、
 木太郎には、
最初の動画に映っていた女子だけ思い出すことに専念させて、
 後はふたりで考えよう」
と、
 オチタが言い出すと、
 「勝手にしろ」
 「じゃあ、勝手にする」
と、
 木太郎、くそたがそれだけ言ってから、
 オチタが、
 「二つの密告行為から、
 もとこが木太郎が盗み見たメールのように、
 援交していた女子を脅迫...
 あれっ?」
 そこまで言いかけて、何かに気づいたのか口籠もると、
 「そうか!
 もとこは誰が援交していた女子か知らなかったんだ。
 だから...」
 くそたも何か気づいたのか、オチタと同様に口籠もったとき、
 「まさか、俺?」
とだけ、
 勝手にすると言いながら、2人の話を聴いていた木太郎が
右手の人差し指で自分の顔を指さしたのだった。


(続く)



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