レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「ミケーレの蒼き仮面」第五章397

2013-08-08 01:17:26 | 小説

「ミケーレの蒼き仮面」第五章397


 「じゃあ、あたしの出番だね」
 早速、老婆姿の柿女がその気になって、
どこからか、ひとつのパー柿を出した。
 「あんた、大丈夫なの?
 カマキリ鳥みたいになったら、大変よ」
と、
 肺女ハイジが言うと、 
 「大丈夫!
 実はねえ。
 この干し柿はねえ。
 元々は長寿のために造ったのよ。
 逃げてきた女たち、
 食って飲んで寝てばかりいて、
 結構、早死にしてたでしょう。
 だから」
と、
 柿女が言うと、
 「なら、余計心配よ。
 今、全然、効果違うでしょ」
と、
 肺女ハイジが不安そうに、かつ、やや怒り気味に言うと、
 「肺女、
 任せようよ。
 失敗したら、
 ウトーの言うように、
 やり直せばいいんだから」
と、
 アニーが言うと、
 「とにかく、任せな!」
の柿女の一言に、
 肺女以外異論が出なかったので、
 ギョウザが、
 「では、
 柿女様、
 パー柿の準備ができましたら、
 お声を。
 それから、
 しつこいですが、
 カマキリ鳥、
 くれぐれもあのときのようなことにならないようにしてくださいね」
と言ったのだった。


(続く) 
   



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