レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第11弾「教授の自殺は実は殺人か」

2009-04-21 20:37:12 | 小説
第11弾「教授の自殺は実は殺人か」

 「この遺書、よく読むと不自然ですよ」
 「何」
 「字は教授の筆跡に似てますが」
 「どこが不自然なんだ」
 「ここです。「肝心の基礎データに謝りがあったのに、
そのデータをもとに研究を進めたのはすべて私の責任だ。
私はその責任をとるべく決意した」ですよ」
 「死を決意したということだろう?」
 「首吊り死体を見て、読めばそうも読めますが、
もし、そうじゃないとしたら、どう解釈します」
 「手紙?誰かに宛てた?」
 「そう、研究結果のミスを公表するとも読めますよ。
でも、何でわざわざ手紙にするんだ。
手紙を書くくらいなら、電話一本で済むはずだ」
 「たしかに」
 「警察の調べでも他殺の可能性は否定されたんだろう」
 「まあそうですが、私にはあの教授が自殺するとは」
 「それはそうだが」
 「教授が手紙を誰かに書いているところを
殺されたんじゃないですか」
 「そう思いたい気はわかるが、証拠はない」
 「私は探します。
犯人は教授に研究結果のミスを公表されては困る人間ですから」
 「どうやって?」
 「考えがあります」
 「まさか?」
(続く)


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