レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

もとこもとめ伝説「かおむ生還」

2014-04-09 19:54:24 | 小説

もとこもとめ伝説「かおむ生還」



 「はー、おまえらは若いんだから、
 はー、とにかく、
 はー、警部を助けて来い」
 若い警官たちは
そう真っ先に逃げ出したもうひとりの警部に怒鳴られたのだが、
 3人とも、その警部同様、
 はーはー、
とだけしか言わず、まったく動こうとはしなかった。
 「おまえらなあ!
 はー、はー、
 それでも警察官かあ!」
と怒鳴ったその警部も、自分から助けに行こうとはしなかった。
 結局、
 そのまま、4人はその場に座り込んでしまったのだった。
 そこへ、
 穴から救出されたかおむが他の警官たちと一緒にやってきた。
 「はー、先生、
 はー、大丈夫だったんですか?」
 「すまんだすよ。
 だば、もう大丈夫だす。
 半分くらい思いだしただすから」
 「はー、
 はー、
 半分くらいですか?」
 その警部にまだ息を切らしながら、かおむと話す。
 「だらしないだすが、
 全部は覚えてないんだす。
 だすが、もとこもとめのことはわかるだす」
 「何ですか?
 警部?
 もとこもとめって」
 座り込んでいる若い警官の一人が聞く。
 「はー、
 俺も詳しくはわからないが、
 はー、
 はー、
 おまえたち見ただろう、
 はー、
 アレの本体みたいなもんだ」
 「はー、
 警部、それ、わかっていて、
 はー、
 我々を行かせたんですか?」
 若い警官は不満そうに
少しだけ大きな声をあげたのだった。

(続く)



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