レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

もとこもとめ伝説「逃走開始?」

2014-04-08 19:50:41 | 小説

もとこもとめ伝説「逃走開始?」


 「あー」
と、
 凄い声を出してまっ先に腰を抜かしたのは、
 そこでは一番偉い警部だった。
 次に偉い警部は嫌な勘がしたので一番後にいて部屋の中を見なかったからだ。
 他の3人は声も出せずにただ腰を抜かしてなんとも表現できない顔をしていた。
 そして、部屋の中さえ覗かなかった次い偉い警部がまっ先にそこから逃げ出したのだった。
 続いて、腰を抜かした若い3人の警官もすぐ起きあがり同じようにその場を逃げ出した。
 が、
最初に腰を抜かした警部だけは起きあがることもできず、
 「お、おまえら待て」
と、
 普段とは違う小さな声を出すので精一杯だった。


 「へーへーへーへーへー」 
 「はーはーはーはー」
 「はーはーはー」
 「はーあーーはあーーー」
 「へーへーへー、
 おい、警部殿は?」
 「はーはーはー」
 「えーと、はー」
 「ふーーー」
 「へーへー、
 おまえら!
 自分たちだけ逃げたきたのかー、
 へーへーへーへーへー」
 「そういう警部こそー、
 はーはーはー」
 「へーへーへー、
 おまえらとは立場が違うだろう!」
 「はーはー」
 「ふー、はー」
 「はーはー」
 「あー、だらしねえなあ。
 若いクセに、
 このくらいの走りでー、
 へーーー、はーー」
 4人の中で一番偉い警部はまだ息をきらしていたのだった。

(続く)



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