レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「オオおバカ青虫」

2014-04-24 00:29:33 | 小説

新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「オオおバカ青虫」



 「あーたは使えないわね。
  木太郎と同じような顔をして、
 このおバカ。
 いえ、
 このオオおバカ」
 ヒトミがカンカンになってリビングに戻ってきた。
 その後ろを青虫が鼻をひくひくさせながらうつむいてついてくる。
 「やっぱり、だめだったんですか」
 アユメがいきなりきついことを言う。
 「あーた、わかって止めなかったの」
 ヒトミが今度はアユメに向かって怒り出す。
 「まあ、お母様、押さえてください。
 アユメさんのお話ですと、もうひとつ仕掛けがあるそうで、それさえ解ければ開くそうですよ。
 そうですよね。
 アユメさん」
 タヨウはそう言うとアユメにウインクをする。
 アユメが頷くと、
 ヒトミは腕を組んでしばらく考えた後、
 「ヒラメをこのまま一晩あそこに閉じこめるのもかわいそうだから、
 最後のチャンスをあげるわ。
 その代わり、
 今度、
 駄目だったらこの屋敷を出ていってもらうわよ」
 ヒトミは青虫のことを睨みながら、そう言った。
 青虫は、
 「いまひらめいたことがあるんだすがやってみるだす。
 駄目だったら、
 オチタと一緒にここをでるだす」
と、
 オチタを巻き込んで覚悟を決めた。 
 「俺もか...」
と、
 オチタはとまどうがそこで口ごもる。
 ヒトミはオチタを相手にせず、
 「さあ、
 ひらめいたことをすぐ実行しなさい」と命令した。
 青虫は
 「ありがとうだす」
と言って、
 屋敷内の開かずの扉をまた開け放すと、 
 「ここでみなさん、
 待っていてくれだすよ。
 もし、
 照明が消えたら僕を呼んでくれだすよ」
と言って、
 足早に管理人室に入った。
 そして、
 管理人室のブレーカーを次々におとしていった。
 そして、
 玄関という表示のあるブレーカーを降ろしたとき、
 「き、消えました」
 アユメが大きな声で言う。
 「やったぞ」
 青虫は鼻をひくひくさせながら腹を掻くが、
 「さあ、今度こそ開くのね。
 さあ、早く行きましょう。」
と、
 ヒトミが言うと、
 今度は6人全員が屋敷裏の手前の鉄格子に行き、
 開かずの扉の前に青虫を座らせる。
 懐中電灯がプレートを照らす。
 5を五回押すと、♯を押した。
 カチッ。
 「今度こそ、これで、開くだすよ」
と、
 青虫は言うと、
 すると、
 ヒトミが
 「さっきやってたことと同じじゃない」
と首を傾げる。
 「いえ、僕の推理が正しければ、開くはずだす」
と、
 青虫が右手を引っ張ると
 なんとそれまで開かなかった扉が開き出したのだった。

(続く)



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