レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

改作真END?2-77「やっぱりおまえか」

2009-08-03 21:05:45 | 小説
改作真END?2-77「やっぱりおまえか」

 くそたの一撃で、トイレの鍵はすぐ壊れ、
誰もドアノブを引いていないのに、
ドアの扉は手前に開いた。
 トイレの中では、
レイカがどこに隠し持っていたのか
ナイフを持って構えていた。
 くそたは、
 「やっぱりおまえか」
 と言うと、
 その頭部をスコップで一撃した。
 「くそた、いきなり、何だよ!」
 おちたが叫んだが、
レイカは前のめりに倒れた。
 「こ、こいつがナイフを...」
 くそたは震えていた。
 「あー」
 「即死よ」
 アスカとアユメがレイカを抱き起こしたが、
レイカの息はなかった。
 「本当にレイカが犯人だったのかなあ?」
 木太郎が今になって首を捻る。
 「えー、俺やっちゃたよ。
 だって、ナイフを構えていたんだから」
 くそたはそう言うと、血のついたスコップを放りなげる。
 「でも、犯人じゃないなら、
出てくるか返事をすればよかったのになあ。
なんでナイフを構えていたんだろう?」
 ホウセイがぼそっと言う。
 
 しばらく沈黙が続いたが、
それを破ったのはアスカだった。
 「あー、あれえ?このナイフ!あたしのよ。
 そういえば、もとめ先生の部屋になかったわよねえ」
 アスカが、レイカが倒れた際落としたのか、
レイカの遺体のそばに落ちているナイフを見てそう言った。
 「見せてくれる」
 ホウセイがアスカからナイフを受け取って見ると、
それは演劇用の偽物のナイフだった。
 「まさか?レイカもはめられた?」
 アユメがレイカの遺体を見ながら、
そう呟いた。
(続く)

 
 


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