レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「青虫第一の挑戦」

2014-04-17 00:26:41 | 小説

新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「青虫第一の挑戦」



 「この隠し扉の前にはみなさんが来たときには
掛け時計がかけてあったんだすよな」
 青虫が確認するように言うと、
 「たしか、そうね」
 ヒトミは頷く。
 「そんな気がします」
 アユメも頷く。
 「ということはだすな。
 木太郎さんが掛け時計はずしたとしか考えられないだすが
違うだすかな」
 青虫のこの言葉を誰も否定しない。
 「そうすると、
 いつ、
 木太郎さんが掛け時計をはずしたかが問題だす。
 オチタ、
 そこにある掛け時計を持ってみてくれないだすか」
 青虫がそう言うと、
 オチタは掛け時計を一人で持とうとするが、
 「結構、重いなあ」
と言った時点で、
 青虫が
 「もう、いいだすよ」
と言いながら、
 「今、オチタがやったように
一人で掛け時計をはずすのは結構たいへんみたいだすよ」
 青虫がそこまで話すと、
 「そういうことですか。
 木太郎さんがいつきさんを連れに行った時、
掛け時計をはずしたということですね」
 さっきまで、
 青虫に否定的だったアユメが青虫の言わんとすることを先に言う。
 「そのとおりだす。
 ということは、
 この隠し扉か、
 その中に開かずの扉を開く何かがあるということだすよな」
と。
 青虫が言うと、
 「そこまではわかったから、
 どうすればいいのよ、
 あーた」
と、
 ヒトミがじれったそうに言う。
 「先ほど、
 この隠し扉を開けたとき電灯がついたのを覚えてるだすか?」
と、
 青虫が言うと皆頷く。
 「そういうことだす」
と、
 青虫が腹を掻きながら言うと、
 ヒトミが
 「だから、どうすれば、いいのよ」
とまたじれったそうに言う。
 「だすから、
 この扉を開けたままにしておけば、
 あかずの扉は開くはずだすよ」
と、
 青虫は言う。
 「じゃあ、早くしなさい。
 そうね。
 私と青虫で行くから、
 みなさんはここで、
 この扉を開けたままお待ちになってね」
と言うと、
 ヒトミは青虫を引っ張るようにほかの4人を残し外へ連れて行った。

(続く)




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