レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

レイジーブラザース「黒幕と脅迫状の数」

2013-03-21 23:22:48 | 小説

レイジーブラザース「黒幕と脅迫状の数」


 「それに俺はなあ!
 たった...
 えーと、
 4つか5つくらいしか紙に書いてないんだぞお。
 それに、
 そんなにたくさんの字は書いてないからなあ。
 それでも、
 刑務所に入るのかあ?」
 龍之介はなんとこれまで見つかった二つの脅迫状もどきの紙だけではなく、
さらに、まだ、見つかっていない脅迫状のようなものまで
書いていたことを自白した。
 それを聞いた直哉が、
 「アホ!
 もっとやってたのかよ!」
と言って、
 またゲラゲラ笑いだした。
 「もとネエが生きていたら、
 1枚だけなら、
黒スケパンツや埴輪ちゃんで済んだかもしれないだすが...
 そうじゃないだすから、
 もう死刑決定だすな」
と、
 あおむは消えた黒スケ女王もとこが
すでに殺されているような言い方した。
 「死刑決まりだって!
 ぎゃはっはっは!」
 直哉は自分の姉兄が殺されたかもしれないのに、
さらにゲラゲラ大笑いした。
 「もとネエ、殺されたのかあ?
 で、
 俺はあんなのを書かされただけで、
 金も貰ってないのに、
 死刑なのかあ?」
 今度は龍之介は泣きそうな表情で、
 あおむの方を見ると、
 ウメナは3人のアホなやりとりを聞いて、
 呆れるどころか、
 「あほ、あほ、あほー!」
と、 
 誰に怒っているのかわからないくらい、
 それだけでスケスケなのに、
 そのスケスケ状の上着のような半透明状の布みたいなものを脱いで、
 さらに、
 あられもない姿になって、ガラス張りの応接室中で、
ちょこまか歩きだしながら、
 ただ怒鳴りまくっていた。
 「彼は最初の文面だけで、
 脅迫状だということはわかっていたみたいですから、
 やっぱり、
 最後の方はぶっそうなことを書いていたんでしょうな」
と、
 カイミヤマがちらちらウメナのあられもない姿を見ながら言うと、
 「うーん?
 彼に最低4通の脅迫状を書かせた黒幕は
何故全部発見される前にこんな手段に出たんじゃろうな?
 2通目は、 
 たった、

  やっぱりきたな。
  つづく。

だしのう」
 ジュウロウはそれだけでは脅迫状
とは思えない内容を実物を見せないまま、
 カイミヤマとマスターにこっそり囁くと、
 「やっぱりじゃなく、
 やぱっりでしたよ。
 それはいいですけど、
 彼、
 通数も覚えてないくらいで
何て書いたか覚えていますかねえ?
 ここは少し脅した方が」
と、
 マスターが提案したので、
 ジュウロウが、
 その鬼瓦のような顔で、
 今にも泣き出しそうな龍之介の方を睨むと、
 さらに、
 恐い表情をして、
 「続きを言うてみろ!
 この極悪人めが!」
と、
 わざと龍之介を怒鳴りつけたのだった。
(続く)



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