レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新本編リメイク「木か車か?ミカエルはいずこ?」

2015-06-28 00:42:10 | 小説

新本編リメイク「木か車か?ミカエルはいずこ?」



 木太郎を除く3人は
車の少し前にある大きな木のすぐ近くまで落とし穴がないことを確認した。
 「とうとうここまで来ただすな」
 あおむがため息をついた後、そう言うと、
 「ここでミカエルが登場してくれた方が何か気楽だよな」
と、
 いつきは笑う。
 「だな。で、隠れているとしたら木か?車か?」
と言いながら、 
 エイタは木と車の周りをゆっくりと見る。
 「あそこまで車で行って逃げたんじゃないか?
 これだけバカにしてやっても、
 怒って出てこないからな。
 さあ、誰か行けよ」
 「あんな挑発に乗るバカがいるかよ。
 それに、誰か行けよ?
 なら、木太郎、先頭で行け」
と言って、 
 いつきが木太郎の左手を引っ張る。
 「わりい。 冗談。
 やっぱり、強いのが先頭の方がいいって」
と言って、 
 木太郎はぺこりと頭を下げた後、
 いつきとあおむの方を見て、
 いつきの手を振り払ってから、
 目の前で拝むように両手を合わせた。
 「わかってるだすよ。
 問題はエイタさんの言うとおり、木か車だすな」
 「普通は木の後ろとか、木の上より、車の中の方が楽だろうが、
 なんせあのミカエルだからな。
 大きな木の後ろに、
 車というのがいかにも怪しいな」
と、 
 いつきが木の方がミカエルが隠れている可能性が高いようなことを言うと、
 「ここから、
 いつきを先頭に木の右側から落とし穴がないかを確認しながら前進しよう。
 もし、
 ミカエルが出てきたら、
 さっき、
 落とし穴がないことを確認したところまで、
 いったん後退して、
 戦闘だ。
 木の周辺か、
 車の周辺には、落とし穴がある可能性が高い、
と、
 俺は思うからな」
と、 
 エイタが自分の意見を言うと、
 他の3人も黙って頷いた。
(続く)



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