レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新「ミケーレの蒼き仮面」第四章70

2015-06-27 06:42:56 | 小説

新「ミケーレの蒼き仮面」第四章70


 アニーたちが行く前に、
 そのことを、カマキリ鳥が変身した老婆が勇敢な少年ワに話すと、
 その少年ワが何か話しているようだった。
 「あのー、アニー様、
 バカなんとかに会うには、
 二つの条件があるそうで、
 ひとつは上半身裸、
 もうひとつは、
 顔に頭巾のようなものを被って、
 顔全体を隠さないといけないらしいです。
 頭巾は少年が今家から両親たちに話してもってくるそうですが、
 このかっこで、上半身裸には...」
 「なら、僕に変身しなよ。
 カマキリ鳥も頭悪いねえ」
 ウトーはあっさりと変身したカマキリ鳥たちに言うと、
 「あー...
 すいません...
 そうでした」
と言って、
 変身したカマキリ鳥たちは頭を下げると、
 素早くウトーに変身した。
 そのとき、
 それを見て、また、驚いている少年ワに、
ウトーに変身したカマキリ鳥たちが説明すると、
 彼は慌てて家に戻っていった。
 「上着はペーたち預かっていてね」
 「はい、かしこまりました」
 ウトーたちは早速上半身だけ裸になると、
 すぐに、少年ワが自分の分を含め、
 4つ程、目の部分だけ少し開いた、
 黒いだけ頭巾を持ってきたので、
 アニーたちは早速それを被ったのだった。
 「何か、臭いねえ。
 でも、話せるし、息はできるからしょうがいないよねえ」
 「ふん、ふん、ふん、
 たしかに臭いなあ。
 まあ、これで我慢するか」
 アニーとウトーの言葉に、
 「私たちは鼻を今消しましたから」 
 ウトーに変身したカマキリ鳥たちは、そんなことを平然と言ったのだった。
 「よし! 行くぞ!
 ペー、焼き芋4つほど、投げてくれ。
 これからバカなんとかに会いに行くからな」
 アニーのかけ声がすると、
 ペーは言われたとおり、
 すばやく、焼き芋を取ってくると放り投げるのではなく、
焼き芋をそれぞれひとつづつ、手渡したのだった。
 そして、
 それから、
 ウトーに変身したカマキリ鳥たちは、
 少年ワに、
 先頭になって、バ・カンダーラ国王のところまで誘導するよう命じたのだった。

(続く)



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