レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第五章288

2013-03-08 01:10:51 | 小説

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第五章288


 「だから、
 出来損ないだ、
と肺女様が嘆いて破門したのよ!
 破門されたことくらい、覚えておきなさいよ!
 仮にも妖精なんだから。
 パティ、
 ミケーレに用があるんでしょ。
 だったら、
 ウトーちゃんと彼に会ったおいで。
 あたしはここにいる出来損ないの妖精たち
を肺女様のところに連れていくからね」
と、
 チュンメーは言うと、
 パティたちの返事も聞かず、
 「ほら、ついてくんのよ。
 あたしを見失わないようにね!
 ほら、そこのカマキリみたいな変な生き物も国王様が怖がるから、
ついておいで」
と勝手に決めつけて、
 カマキリ鳥たちを肺女ハイジのいる森
を無理矢理連れていこうとしたのだった。
 「カマキリ鳥、
 おばさんについて、
 メンマとギョウザを連れて行ってよ」
 「かしこまりました」
 ウトーが、カマキリ鳥にそんな言い方をし、
 カマキリ鳥がそう返事をすると、
 「あんた、意外に偉いんだねえ」
と、
 チュンメーは言いつつ、
 カマキリ鳥、ギョウザ、メンマを例の森に連れていったのだった。


 「チュンメーがご無礼を...」
 その様子を黙って見ていたふんどし姿の国王がチュンメーの姿が見えなくなってから、
頭を深々と下げたので、
 「国王さんもあのおばちゃんは苦手なの?」
と、
 パティが笑いながら訊くと、
 国王は家来がいたせいか、
 「はあ...」
と小さな声でしか答えなかった。
 すると、
 「また、おなかがすいたんだけど、他においしものないの?
 まだ、まだ、仮面できそうもないしさあ。
 もっとあるんでしょ?」
と、
 くいじのはったウトーが肝心なアホンダーラ14世のことは訊かずに
そんなことを言い出したので、
 国王は少し考えてから、
 「お口に合いますかわかりませんが、
家来に持ってこさせましょう」
と言った後、
 そばにいた家来の耳元で何か囁いたのだった。


(続く)

 
  



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