レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「椅子クソ兄弟再登場!逆サクラあおむの探偵ごっこ」「アホバカ再登場」

2013-03-31 11:17:14 | 小説

「椅子クソ兄弟再登場!逆サクラあおむの探偵ごっこ」「アホバカ再登場」



 「あー、
 例の売れない漫才師さんの声だ」
 ウメナがそう言うと、
 「何だ、あいつら、
 これからいいところなのに」
 かおむが、ドアを開けると、
 龍之介と直哉がづかづかと入って来たと思うと、
 龍之介がいきなり直哉の頭を後から押さえつけて、
 「謝れ、直哉」
と言う。
 「どうしたんですか」
 マツメが少し驚く。
 「お、
 いえ。
 私は悪気はありませんでした。
 勘違いしただけです。
 泥棒ではありません」
と、
 直哉が唐突に言うと、
 「バカ、言い訳しないで、
 土下座しろ」
と、
 龍之介が直哉の頭を叩いた。
 「いてえな。
 いえ、痛いです」
と、
 直哉は言って、
 その場で土下座する。
 「なんだすか。
 直哉、
 おまえ何やっただすか」
 あおむが訊くと、
 「だから、泥棒だよ」
と、
 龍之介がそういう口の聞き方をしたので、
 「龍之介、なんだすか。
 その口の聞き方は、
 おまえも土下座するだすよ」
 「お、いえ、私も」
 「そうだすよ。
 今、何と言っただすか?」
 あおむが、
 龍之介の尻の方を見たとたん、
 龍之介は慌てて、
 土下座して、
 「申し訳ありませんでした。
 以後、言葉には...」
と言いかけて、
 その後の言葉遣いを忘れる。
 「直哉は何を盗んだんだ?」

 かおむが首を傾げると、
 「おー、あれれ、あるぞ」

 龍之介が顔を上げたとき、
 あるものを見て、
 そう言ったのだった。
(続く)



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