レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「椅子クソ兄弟再登場!逆サクラあおむの探偵ごっこ」「密談」

2013-05-20 10:06:26 | 小説

「椅子クソ兄弟再登場!逆サクラあおむの探偵ごっこ」「密談」



 かおむが戻って来たので、
 ウメナの頼みどおり、
 あおむとウメナは別室に行き、
 話しをすることになった。
 ウメナは部屋の鍵を閉めるなり、
 いきなり、
 「例の姉の部屋のペットボトルの毒針騒ぎは
姉の狂言なんですね」
と確信したような感じで、
 あおむに訊いた。
 「何故、
 ウメナさんはそう思うだすか?」
 あおむはわざととぼけて言うと、
 「狂言なんですか?
 違うんですか?」
と、
 ウメナはあおむの質問には答えず、
 また、同じ事を訊いた。
 あおむは、
 わざと、
 「そういう考えも、
 確かにあるかとは思うだすが、
 マツメさんに、
 そんなことをする理由がまったく思い浮かばないだすよなあ。
 だすから、先ほど、訊いたんだすよ」
ととぼけた。
 「そうですか?
 では、正直に申し上げます。
 アレは姉のカモフラージュです」
 「カモフラージュだすと?」
 「ええ、
 姉は、
 自分も誰かに狙われてるように見せかけて、
 自分がサルエに私を殺させようとしたこと
を隠そうとしたんです。
 だから、
 このホテルにも泊まったことがないなんて、
嘘を言ったんです」
 「何故、そう思うんだすか?」
 「それは、姉の部屋であの毒針を仕掛けられたのは姉だけです。
 それに、
 姉はあのホテルに泊まった経験があるので、
 ペットボトルのことも知っていたからです」
 ウメナがそこまで話すと、
 あおむは、
 「それはわかっただすが、
 何故、マツメさんがサルエにあなたを殺させようとしたんだすか?」
と言って、
 ウメナの目を見つめた。
(続く)




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