レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新本編リメイク「木太郎の素性とミカエル?」

2015-06-27 00:41:01 | 小説

新本編リメイク「木太郎の素性とミカエル?」
 
 木太郎は、
 他の3人に、
 「俺がミカエルを誘いだすから落とし穴の確認は頼んだぞ」
などと調子のいいことを言ってから、
 「フォフォフォフォーは
 アホのフォー!
 やーい、弱虫ミカエル!
 俺たちが怖いんだな。
 アーフォフォフォー!
 勇気があったら出てこい。
 アフォーミカエル!
 アーフォフォフォフォー」
などと、 
 最後尾で、そんなくだらないことなどを大声で叫んでいた。


 「木太郎さんは昔からああいう性格だったんだすか?」
 「ああ」
 「俺が知ってる限りはな」
 「小物なのか、
 大物なのか、
 わからないだすな」
 「まあ、小物だろ」
 「でも、
 政治家向きなのはたしかだな」
 「ああそういえば、
 木太郎さんのおじいさんがなんとか大臣で、
 おとうさんも議員なんだすよな」
 「あいつ、そればかりが自慢でさ」
 「でも、
 あいつが後継者らしいからなあ。
 俺は会ったことないが、
 おじいさんに、
 木太郎はよく似ているらしい。 
 おやじさんには何回かあったが木太郎とはまったく感じが全然違うな」
 「木太郎の父親は養子だからだよ。
 で、
 木太郎の母親が現大臣の娘なんだよ」
 「そうだったんだすか。
 だすが、血はつながっているんだすよな」 
 「当たり前だろ。
 養子というのは、
 木太郎の父親が、
 木太郎の祖父の養子ってことだから」
 「あれっ?
 そうだったんだ」
 「いつき、何年付き合ってんだよ」
 目の前にとんでもない危険が迫っているかもしれないのに、
 木太郎のバカげた叫び声の中、
 あおむたちは落とし穴の確認作業をしながら、
そんな話しをしていたのだった。

(続く)




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