本編再リメイク「リビングにて」
「まだ、誰もきていねえ」
木太郎はハナクソを左手でほじりながら、
右手で股間を掻く。
「オイ、キタロウ」
キタジマがカン高い声で声をかける。
「キタジマさんですか、
それだけは勘弁してください」
「おぬしは見た目以上に真面目だな、
集合時間までにはまだ10分以上もあるぞい」
「部屋にいても、落ち着かなくて」
「それなら、
そのぼさっとした髪でもとかしなされ。」
「でも、先ほど、
今のままを変えるなとおしゃったじゃないですか」
「身だしなみは別じゃよ。
まあ、でもおぬしはそれでよい。
さっきの言葉は撤回じゃ」
「テッカ?」
「ははは、もうよい。
おっ、もう一人現れたぞ」
銀色のダサメのメガネ、
白の平凡なブラウスに、薄めの黒のジャケット
白と黒のツイードのパンツに、
皮の黒のローファーの地味ないでたちで、
チウメが現れた。
「こんにちわ。キタジマさん、ミナヅキさん」
チウメが二人に声をかける。
「こ、こんにちわ。えーっと、アラ、アラ...」
名字で呼ばれた上に意外に
清楚なチウメの姿に動揺し、木太郎が口ごもる。
「アラヤマチウメです。よろしく!」
チウメは木太郎に笑顔で挨拶する。
「こ、こちらこそ、よろしくお願い
します」
二人をキタジマがにやにやして眺める。
「早くもカップル誕生ですか。ヒューヒュー」
威勢よく、長身のアスカが現れる。
顔を赤らめてうつむくチウメを見て、
木太郎が鼻をひくつかせながら、
「冷やかさないでくださいよ。
チウメさんが僕なんて相手にするわけないでしょう」と
木太郎らしくない言葉を発する。
「こんにちわ。」
今までのやりとりを見ていたのか、
木太郎の顔を羨ましげな顔で見ながら
エイタが現れる。
(続く)
「まだ、誰もきていねえ」
木太郎はハナクソを左手でほじりながら、
右手で股間を掻く。
「オイ、キタロウ」
キタジマがカン高い声で声をかける。
「キタジマさんですか、
それだけは勘弁してください」
「おぬしは見た目以上に真面目だな、
集合時間までにはまだ10分以上もあるぞい」
「部屋にいても、落ち着かなくて」
「それなら、
そのぼさっとした髪でもとかしなされ。」
「でも、先ほど、
今のままを変えるなとおしゃったじゃないですか」
「身だしなみは別じゃよ。
まあ、でもおぬしはそれでよい。
さっきの言葉は撤回じゃ」
「テッカ?」
「ははは、もうよい。
おっ、もう一人現れたぞ」
銀色のダサメのメガネ、
白の平凡なブラウスに、薄めの黒のジャケット
白と黒のツイードのパンツに、
皮の黒のローファーの地味ないでたちで、
チウメが現れた。
「こんにちわ。キタジマさん、ミナヅキさん」
チウメが二人に声をかける。
「こ、こんにちわ。えーっと、アラ、アラ...」
名字で呼ばれた上に意外に
清楚なチウメの姿に動揺し、木太郎が口ごもる。
「アラヤマチウメです。よろしく!」
チウメは木太郎に笑顔で挨拶する。
「こ、こちらこそ、よろしくお願い
します」
二人をキタジマがにやにやして眺める。
「早くもカップル誕生ですか。ヒューヒュー」
威勢よく、長身のアスカが現れる。
顔を赤らめてうつむくチウメを見て、
木太郎が鼻をひくつかせながら、
「冷やかさないでくださいよ。
チウメさんが僕なんて相手にするわけないでしょう」と
木太郎らしくない言葉を発する。
「こんにちわ。」
今までのやりとりを見ていたのか、
木太郎の顔を羨ましげな顔で見ながら
エイタが現れる。
(続く)