レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編再リメイク「リビングにて」

2009-03-21 06:59:56 | 小説
本編再リメイク「リビングにて」

 「まだ、誰もきていねえ」
木太郎はハナクソを左手でほじりながら、
右手で股間を掻く。
 「オイ、キタロウ」
 キタジマがカン高い声で声をかける。
 「キタジマさんですか、
それだけは勘弁してください」
 「おぬしは見た目以上に真面目だな、
集合時間までにはまだ10分以上もあるぞい」
 「部屋にいても、落ち着かなくて」
 「それなら、
そのぼさっとした髪でもとかしなされ。」
 「でも、先ほど、
今のままを変えるなとおしゃったじゃないですか」
 「身だしなみは別じゃよ。
まあ、でもおぬしはそれでよい。
さっきの言葉は撤回じゃ」
 「テッカ?」
 「ははは、もうよい。
おっ、もう一人現れたぞ」
 銀色のダサメのメガネ、
白の平凡なブラウスに、薄めの黒のジャケット
 白と黒のツイードのパンツに、
皮の黒のローファーの地味ないでたちで、
チウメが現れた。
 「こんにちわ。キタジマさん、ミナヅキさん」
 チウメが二人に声をかける。
 「こ、こんにちわ。えーっと、アラ、アラ...」
 名字で呼ばれた上に意外に
清楚なチウメの姿に動揺し、木太郎が口ごもる。
 「アラヤマチウメです。よろしく!」
 チウメは木太郎に笑顔で挨拶する。
 「こ、こちらこそ、よろしくお願い
します」
 二人をキタジマがにやにやして眺める。
 「早くもカップル誕生ですか。ヒューヒュー」
 威勢よく、長身のアスカが現れる。
 顔を赤らめてうつむくチウメを見て、
木太郎が鼻をひくつかせながら、
 「冷やかさないでくださいよ。
チウメさんが僕なんて相手にするわけないでしょう」と
木太郎らしくない言葉を発する。
 「こんにちわ。」
今までのやりとりを見ていたのか、
木太郎の顔を羨ましげな顔で見ながら
エイタが現れる。
(続く)



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