レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新本編リメイク「置かれた自動車とミカエル?」

2015-06-26 00:41:10 | 小説

新本編リメイク「置かれた自動車とミカエル?」


 「立ち上がるぞ」
と言って、 
 いつきがゆっくり立ち上がると、
 「そうだすな」
 「ああ」
 あおむもエイタも続いた。
 「クソー!
 こっちがはずれだったか。
 縁起がいいのはイモリじゃなく、ヤモリだったか?」
 木太郎もぶつぶつ言いながらも立ち上がった。
 「こっちが気づいている以上、
 ミカエルもあの車の中にいるなら気づいているな。
 戦闘の準備だ。
 あおむ、大丈夫か」
 いつきがわかりきったことを言った後、あおむを気遣う。
 「多分、
 これが最後だすから、この足が折れても闘うだすよ」
 あおむは力強く言った。
 すると、
 「待て!
 車は囮かもしれないぞ。
 わかりやすすぎる。
 向こうからやってくるまでは周りに落とし穴がないか、
 全員で確認しながら、ゆっくり進もう」
 エイタが、はやるいつきとあおむを抑えるように冷静に言った。
 「そうだすな。
 さすが、エイタさんだす」
 「俺も今言おうとしたところだ。
 常識だ」
 木太郎が調子よくそんなことを言った。
 「よし、闘いの舞台造りだな」
 「そうだすな」
 「ああ」
と各自言ってから、
 いつき、
 あおむ、
 エイタは順にスコップで落とし穴の確認作業を始めたが、
 最後尾の木太郎は、
 「先に来い。弱虫、ミカエル!」
と、
 大声を出し強がって見せたのだった。
(続く)




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