元祖「見せてください」リメイク１４５
ネネは待った。
しかし、
キミカは数時間経過しても
直哉のマンションのオートロックになっている入口からは出てこなかったのだった。
しびれを切らしたネネは、
このままだと、
また、
直哉がキミカにたぶらかされて、
今回の出来事が、
すべて自分のせいだと思われるのが嫌だったので、
直哉の携帯のメールアドレス宛に
ある内容のメールを添付ファイル付きで送信したのだった。
（続く）
新「ミケーレの蒼き仮面」１３３
「おばさん、僕たち、こんなに楽しんでいていいのかなあ？」
「いいのよ。今のうちだけだから」
「今のうちだけ？」
パティの言葉に肺女はそう言う。
「そうだねえ。
きっとあのおチビちゃんたちがこの国を元に戻すよ。
酒さえ飲まなければ、この国の男もそう悪くはないしねえ。
あの王も悪い人間じゃないからねえ。 でも、
そうするには男じゃないと無理ねえ」
「そう、あたしらじゃ無理。
ここを化け物の森と知っていても酒乱の夫が怖くて
死ぬ覚悟で逃げてきた女たちを守るくらいしかねえ」
「そうなんだ。
でも、
どうする気なのかな？」
「さあね。
でも、心配はいらないよ」
「そうそう。
今のうちに楽しみな。
あんたはもしかしたら、
次の国王かもしれないからね」
「ぼ、僕が？」
「そうだよ」
「多分、そうなるよ」
「おまえら、
岸壁に乗り上げていたり、
海に浮かんでいるのが何かわかるか」
「は、はい。制服です．．．」
「どういうことだかわかるか」
「家来がサメに．．．」
「何でだ！」
「それはクーデターを．．．」
「違う！」
「はあ？」
「おまえ、海に落ちてみるか？」
「それだけはご勘弁を」
「じゃあ、何でだ」
「悪い奴だからです」
「それだけか？」
「いい人間もいるんですが．．．」
「じゃあ、
この国の男どもは何で悪くなる？」
「さあ？」
「おまえ！」
ラーメンはそう言うと海面近くまで男どもを追いつめる。
すると、
海の中からサメが男どもにとびかかろうとした。
「うわー、ご勘弁を」
「誰か生き残っている奴はいないのか？
探せ！」
「む、無理です。
こんな冷たい海に落ちたら」
「わからないじゃないか！」
「酒もみんな結構飲んでますし無理です」
「酒！
なんで、
勤務中に飲むんだ！」
「はあ？」
「ラーメン、
やっぱり、この王様と家来はバカだから無理だよ」
ウトーが呆れたように言う。
「じゃあ、
このまま、海に落とすか？」
「それも可愛そうだね」
「よし、俺に任せろ」
サギーは何か思いつくと、
「ちょっと、
あそこまで行ってくれるかなあ？」
ラーメンの耳元で何か囁き、ある頼み事をした。
（続く）
「そして３人しかいなくなった？」５７９
そして、
マルナは
まずリカが隠れている洞穴のそばで待機している秀吉とケンシロウにネネから聞いたこと
を簡単に話すと、
秀吉の方が、
「暗号と文字解読ですか？
僕、結構、そういうの得意なんですが
タケさんじゃないとダメですか？」
と言いだした。
「秀吉くん、まだ、何も見てないのに自信があるの？」
マルナが期待ありげな表情で確認するように言うと、
「一応」
秀吉はそんな言い方をしたが、
表情は自信にあふれていたので、
「わかったわ。
じゃあ、こうして。
タケさんもリカさんもミイラのこと怖がっているから、
暗号や文字解読が得意な僕がまず来ました。
と言って、がんばって解いてよ」
「はい。では、早速」
「マルナおねえさん、
おねえさんは僕とここで待機してくれますよね」
ケンシロウがひとりでいるのは不安なのかそう言うと、
「もちろんよ。
秀吉くんが解読してくれれば、リカさんも元に戻れるはずだしね」
マルナが笑顔でそう言ったときには、
秀吉は信長たちのいる場所にもう向かっていて、
その場を離れていたのだった。
（続く）
サクラナ外伝フォー「百合の気持ち」
タマキと百合が病院の最寄りの駅で待ち合わせ、
タクシーに乗車すると、
百合の方から笑顔で、
「サクラナさんが無事で本当に良かったです。
もし、事故で亡くなっていたら
私一生あおむさんのこと諦められなかったかもしれませんから」
とタマキに本音を漏らした。
「やっぱり．．．
百合さん、今でも、あおくんを」
「はい。
でも、サクラナさんが無事であおむさんがサクラナさんを選んだなら、
きっぱり諦めます。
そのためにも、
サクラナさん、早く、記憶が戻るといいんですが」
タマキにはそれが百合の本音であることはその表情からすぐわかったが、
何故自分に本音を漏らすのかまではその時点までは理解できなかった。
そうして、
二人は病院に着くと、
サクラナの病室に向かっていったのだった。
（続く）
６本指エロ俳優？レイジー編「禿げ圧勝で猿面イメージ崩れる！当然イケメンは上位に入れず」
さあ、どんな武将が似合う俳優でしょう？
簡単過ぎ！
ロリ俳優の方がよかったかな？
 |
竹中直人 |
9452票
|
 |
西田敏行 |
1908票
|
 |
ビートたけし |
1579票
|
| 4位 | 香川照之 |
1451票
|
| 5位 | 大泉洋 |
874票
|
| 6位 | 岸谷五朗 |
825票
|
| 7位 | 笹野高史 |
689票
|
| 8位 | 緒形拳 |
677票
|
| 9位 | 草なぎ剛 |
673票
|
| 10位 | 柴田恭兵 |
470票
|
| 11位 | 柳葉敏郎 |
342票
|
| 12位 | 仲村トオル |
298票
|
| 13位 | 勝新太郎 |
293票
|
| 14位 | 柄本明 |
270票
|
| 15位 | 火野正平 |
268票
|
| 16位 | 武田鉄矢 |
233票
|
| 17位 | 宇野重吉 |
102票
|
| 18位 | 藤岡琢也 |
41票
|
| 19位 | 中村芝鶴 |
32票
|
| 20位 | その他 |
75
|
ＢＹ ＮＴＴドコモみんなの声
ggrnura裏口入学は実在した？レイジー編「で、いくらで裏口入学できるの？学歴は金次第？」
凡大生「親が金持ちなら．．．」
金持ちの子でどう見てもアホなのに高学歴はみな裏口？
|
 |
ベッキー 自粛すべき |
100
|
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|
江角マキコ 犯罪者に転落 |
72.4
|
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 |
日テレ 異常な高視聴率 |
51.1
|
| 4位 | |
裏口入学疑惑 永田町騒然 |
51.0
|
| 5位 | |
松本人志 ヒドすぎる |
45.0
|
| 6位 | |
テレビ東京ドラマ 批判殺到 |
43.8
|
| 7位 | |
RG 亡くなった娘の難病 |
42.6
|
| 8位 | |
山本圭一 電撃復帰か |
40.6
|
| 9位 | |
西島秀俊 緊急診断 |
32.7
|
| 10位 | |
堺正章の怖さ |
28.8
|
| 11位 | |
小保方氏 絶体絶命 |
26.5
|
| 12位 | |
ナイナイ体力限界か |
24.0
|
| 13位 | |
サンリオ 激震 |
23.7
|
| 14位 | |
サムスン 苦情殺到 |
22.1
|
| 15位 | |
高橋みなみ 激ヤセ |
21.5
|
| 16位 | |
ディズニー故障 びしょ濡れ |
20.1
|
| 17位 | |
島田紳助 敗訴確定 |
18.2
|
| 18位 | |
吉高由里子 かわいすぎる |
18.2
|
| 19位 | |
ダレノガレ明美 批判殺到 |
17.5
|
| 20位 | |
柳葉敏郎 絶体絶命 |
16.7
|
ＢＹ ＧＯＯランキング
瀕死芸人！レイジー編「今年はぎりぎり助かった？と思いきや９月に猛暑が戻る」
|
矢部太郎／カラテカ |
5560票
|
|
田中卓志／アンガールズ |
5207票
|
|
山根良顕／アンガールズ |
3068票
|
| 4位 | 鈴木拓／ドランクドラゴン |
2343票
|
| 5位 | 福田充徳／チュートリアル |
1405票
|
| 6位 | エスパー伊東 |
1223票
|
| 7位 | 石田明／NON STYLE |
1003票
|
| 8位 | 板倉俊之／インパルス |
582票
|
| 9位 | 山本博／ロバート |
283票
|
| 10位 | 多田健二／COWCOW |
143票
|
ＢＹ ＮＴＴドコモみんなの声
ggrnakujyoとんずら成功で命運？レイジー編「逃げるが勝ち！すたこらさっさ？さあ、逃げ切れるか」
厄１名は失敗の可能性大？
もう１名は逃げ切る？
| 1. | 江角マキコ 打ち切り | 69,816 |
|---|---|---|
| 2. | 小保方氏 自主退職 | 49,344 |
| 3. | 24時間テレビ 意味不明 | 42,648 |
| 4. | 大島優子 迷走ひどい | 34,104 |
| 5. | 芸能界一の不仲 | 24,552 |
| 6. | ナイナイ矢部 謝罪要求 | 22,464 |
| 7. | 騒音に腹立て命綱切る | 20,688 |
| 8. | 清原和博 絶叫錯乱 | 20,160 |
| 9. | 優香 なんか怖い | 19,488 |
| 10. | 加藤茶夫妻 疑惑の1ヶ月 | 17,376 |
| 11. | 電波少年 助からない | 15,912 |
| 12. | 日本テレビ炎上状態 | 14,808 |
| 13. | 長瀬智也 土下座して | 13,752 |
| 14. | 生きたまま安置室へ | 13,224 |
| 15. | とくダネ 謝罪 | 12,648 |
ＢＹ いまトピ
チャーハン道？レイジー編「貧乏人にも簡単にできるのがハムネギチャーハン！作ってミソ！」
某話しのあおむ「ハムネギチャーハンはうまいだすよ！
残ったご飯、ハムと長ネギと卵だけだすよ。
後は塩と胡椒の加減だけだすな！」
で、本題は？
ＢＹ ＧＯＯランキング
| 1 | 潮州 | |
| 潮州産の高菜を使った変わり種炒飯。日本のものよりも甘みがある点が特徴的。さらに、炒飯には焦げがつけられ、苦味も味わいの一つとしている点が印象深い。油分は徹底的に抑えられ、ふんわりとした仕上がり。 [荻窪] | ||
| 2 | ナポレオン フィッシュ | |
| ドクダミを使った変わり種の怪噜炒飯。ドクダミの風味は控えめで、ほんのり香る程度。香菜も使っており、バランスが良い。炒め加減は申し分無く、パラパラかつしっとり。バナナリーフを使った提供方法も面白い。 [麻布十番] | ||
| 3 | 萬来園 | |
| 王道チャーハンの完成形。 やや見た目は地味ですが、一口食べるとそんなことを忘れてしまうほどのお味です。最低限の味付けで、チャーハンの旨さのポイントであるお米がパラパラ。 火入れが最高な証です。 [大井町] | ||
| 4 | 廣義隆 | |
| 香ばしく味わい深い自家製の腸詰を使った変わり種炒飯。若干油が多いものの、胃もたれさせず最後まで一気に食べさせる魔性を帯びている。こちらの炒飯は、個性派としては一つの到達点にあるかと思う。 [東高円寺] | ||
| 5 | 中国料理 仙ノ孫 | |
| 乾物をふんだんに使ったパラパラ系の正宗揚州炒飯。干し貝柱、干し海老が味わいを支え、砂肝で食感の変化をつける。更には、川海老の卵を乾燥させた蝦子で強い香りを付けた変化球オブ変化球。 [西荻窪] | ||
| 6 | 中國名菜 孫 阿佐ヶ谷店 | |
| 海老、烏賊、帆立がごろごろ入った海鮮炒飯。海鮮の火入れが秀逸。そして、干し野菜も使われており、金針菜のシャクシャクした食感と、皇帝菜のコリコリし た食感が食欲を高める。海鮮とのコントラストが素晴らしい。 [阿佐ヶ谷] | ||
| 7 | 大宝 | |
| 味の骨格は、ご飯にしっかり吸わせたラードの甘味。 卵、チャーシュー、蟹肉などの旨味を重ね、ご飯の一粒一粒に味を封じ込めて胡麻油でコーティングしている。 パラパラ系ではないが口当たりはふっくらしっとり。 [白金高輪] | ||
| 8 | 幸せのはし | |
| 具は卵、叉焼、海老、レタス、葱と極めてシンプル。それでいて飽きが来ないところに技を感じさせる。パラパラなのに油分は非常に低く、繊細。インパクトのある調理ではないが、優しくもクセになる味わいが秀逸。 [神楽坂] | ||
| 9 | 慶楽 | |
| パラパラ炒飯にスープを掛けるという所業を犯しながらも、後悔を与えない逸品。食べ進めるうちにスープがたっぷりと入った力強い叉焼、優しく絡んだ卵の旨味を吸収しつつ、炒飯と一心同体の働きを見せつける。 [有楽町] | ||
| 10 | 中華 味一 | |
| パラパラ具合も申し分なく街場チャーハンの王道。 具はシンプルで、余計なものを一切使用せず、味付けはやや濃い目ではっきり。 お米の分離具合が素晴らしく、炒飯はこう合って欲しいと思えるお手本の様な一品。 [不動前] | ||
常識は真似から始めよ？レイジー編「なんて、嘘に騙されるな！突然来るから今から健作」
某アホ「周りを見て真似すればいいだけ！」
某アホ２「何でも殿をつければいいと騙されて、
バイト先の店長に○○殿で年賀状を送って怒られたぞ！
他人の言うことはあてにするな」
アホ２の勝ち？ 周りもアホで間違っていたら．．．
|
お葬式のお焼香のやり方 |
29.0%
|
|
フランス料理・懐石料理などの食べ方 |
24.6%
|
|
尊敬語・謙譲語の使い分け |
23.8%
|
| 4位 | 頂き物へのお礼状の書き方 |
22.6%
|
| 5位 | 海外のレストラン・ホテルなどでのチップの渡し方 |
21.8%
|
| 6位 | 上座・下座などのポジション |
21.0%
|
| 7位 | 入院中の知人のお見舞いの礼儀 |
17.6%
|
| 7位 | 平服の程度 |
17.6%
|
| 9位 | 実印・認印の使い分け |
16.8%
|
| 10位 | 結婚式のご祝儀袋の書き方 |
13.0%
|
| 11位 | 結婚式の招待状の返事の書き方 |
11.8%
|
| 12位 | 着物の右と左のどちらを前にするか |
11.4%
|
| 13位 | 結婚式に招かれたときの服装 |
10.8%
|
| 14位 | お葬式の服装 |
10.6%
|
| 15位 | 部長・課長・係長以上の役職の上下関係 |
8.6%
|
ＢＹ ＧＯＯランキング
カミサン伝説１４「へそまがりの像編４」
「いたのか？
．．．
何、パチンコ屋だと！
間違いないのか！
．．．
そうか！
全員そこで見張ってろ！
場所は？
．．．
わかった？
すぐ近くじゃないか。
今から行くから見失うなよ！」
かおむは子分の一人からの電話を受けて大声でそう話した。
かおむがパチンコ屋に着くと、
マジメが台ではなく辺りを気にする感じでパチンコをしていた。
「何で？ アレ、あんな高そうなバッグを下に置いて、
置き引きにあったらどうする気なんだろうな？」
と、
かおむが連絡してきた子分たちに訊くと、
「かおむさん、あのお嬢さん、
あの調子でまったくパチンコに集中してないみたいで
相当すってますよ」
「うーん．．．
おまえら、いいか！
よく見張ってろ。
絶対見逃すなよ！
俺の顔見て、
逃げるかもしれないからなあ」
（続く）
新作ディープ（？改）レイカ編２０「生存者？」
床の血を見て、
「この出血だと早くしないと」
永久が少し動揺する。
「落ちつくのよ。
こういう時こそ冷静に考えるの？
ねえ、君ならどこに逃げる？」
婦警がやさしく永久に訊くと、
「外か、
鍵のかかるところですかねえ？」
と、
永久は答えた
すると、
ホウセイが、
「そうだ、
木太郎とオチタはどこにいたんですか？」
と婦警に訊くと、
婦警はそばにいる警官に、
「二人の生存してた子はどこにいたの？」
「はい、更衣室です」
「更衣室のどこよ」
「入り口ですね。
えー、犯人の反対側です。
二人で重なるように倒れてました」
「くそー！
反対側に逃げようとして力尽きたのかなあ？
それとも、入った瞬間切られたままなのかなあ？」
ホウセイが呟く。
「で、凶器は何？」
「はい、ナイフのようなものです」
「そう、わかったわ。
とにかく、他を探しましょう。
この屋敷内に必ずいるわ」
「くそたー」
「くそた！ ヒトメちゃーん」
ホウセイと永久の声は屋敷内に響き渡った。
「２階で叫ぼう」
ホウセイがそう言うと、婦警と一緒に二階にあがる。
「くそたー！」
「くそた！ヒトメちゃーん」
「でも、
血痕はこのあたりまったくないわよ」
「やっぱり、一階じゃないかしら」
「一階はどこを捜索したのかなあ」
「ちょっと、そこの！」
婦警に指さされて、
比較的若い警官が走ってきた。
「一階の各部屋は、
ちゃんと捜索したのね」
「ちょっと、お待ちください。
マヌカ、ちょっと来い。
早く、はやーく」
若い警官より太った警官がやってきた。
「おい、
一階はちゃんと全部屋探したのか」
「はい」
「間違いないなあ？
ミスったら、ただじゃおかねえぞ」
下っ端に見えた若そうな警官もデブの警官にはすごく威張っていた。
「はい。間違いありません」
そこで、
「露店風呂の横のトイレも探してくれましたか」
と、
永久が横から口を出した。
（続く）
新作ディープ（？改）「ナイフ？」
「ちょっと待って」
アスカは、
木太郎が持っていた方のナイフ、
つまり、
もとこが隠していたナイフを見て、
「アレ？」
と言って床に刺す。
そして、
その場にいる人間みんな唖然とする。
そのナイフこそが偽物だったからだ。
「どういうこと？」
アユメが首を傾げると、
「こういうことよ」
と、
アスカも首を捻りながら答える。
「うえー、危なかった！
俺、危うく」
木太郎はツバを飲み込む。
「これも犯人の罠か？」
ホウセイも首を傾げる。
「あのもとこが偽物隠すかよ。
偽物だったら、
もっとわかりやすいところに置いてあったんじゃないの？」
と、
木太郎は言う。
「犯人は、
あたしが考えていたように、
本当は、
正当防衛で殺す気だったのかしら？
だから、
偽物に予めすりかえたのかしら？」
アスカがそう言うと、
「じゃあ、
犯人は、
途中で、
俺たちの偽装殺人計画を知って、
もとこの殺し方を変えたということか」
と、
ホウセイが言って考え込んだ。
「だとすると、犯人は」
アスカはそこまで言いかけた。
（続く）
新本編「キモ男３人衆、イケメン屋敷の謎」「首無し死体検証？」
エイタといつきは首が切れた部分をキッチンから持ってきたガムテープと紙で塞いで、
オチタと思われる死体を更衣室まで運んできた。
思ったよりニオイは思ったほどきつくはなかった木太郎たちは
その死体を見ただけで顔をしかめたが何も文句は言えなかった。
エイタが、
「ちょっと、あおむ。
オタクが、
最近のオチタをよく知っている。
この腕を見てくれ。
俺の記憶だと、
たしか、
オチタはこんなに毛深くなかったが、あおむと一緒にいたのはどうかな？」
あおむは少し離れて顔を背けていたが、
ちらっと腕からツメを見ると、
「オチタではないだすな。
毛深さはよく覚えていないんだすが、
オチタは、
爪をこんなには延ばしていなかっただす。
間違いないだすよ」
と断言した。
「爪だけでオチタじゃないと断言できるんだ？」
木太郎があおむに訊くと、
あおむは自分の爪を見せて、
「あいつは僕のこの爪を見て、
だらしがないから切れと言ってただすよ。
あの言葉はよく覚えているだすから間違いないだすよ。
ほら、
僕の爪は結構延びてるだすよ」
「俺もだ」
こんな事態だというのに、
木太郎とあおむの二人はお互い爪を見せ合って頷きあっていた。
「よし！
あおむの言葉を信用しよう。
次はチウメだ。
こいつはオチタか？
それとも、太郎か？」
いつきとエイタが首無し死体の腕を、
まっ青な顔をしているチウメの前に持っていくと、
チウメは急にほっとしたような表情をして、
「太郎くんはこんなに毛深くないです」
とそれだけ言った。
「たしかに、
あいつは毛深くなかったなあ」
木太郎もそう言うと、
「そうか。
太郎でもないんだな。
この死体は」
と、
エイタも何故か少しほっとしたように言うと、
「さあ、もういいだろう。
気持ち悪いから戻しにいってくれ」
木太郎がそう言うと、
「ああ、わかった。
それにしても、
さっき、あの部屋でいつきと調べたんだが、
何故か、
携帯や財布等素性がわかりそうなものは
何も持っていなかったんだ」
と、
エイタが言って、
いつきと二人で、
また、
その首無し死体を戻しに行ったのだった。
いつきとエイタが戻ってくると、
いつきが、
また、
３人の見張りをした。
そして、
エイタが言った。
「これで、
犯人は太郎、
オチタ、
永久の３人に絞れたかな」
「だば、
キモ男三人衆ＶＳイケメン三人衆だすな」
と、
あおむが調子に乗って言うと、
「違う！
キモ男一人、賢者三人衆ＶＳイケメン三人衆だ」
と、
木太郎があおむを指さして笑うと、
「そなことないだすよ。
だば、キモ男四人衆ＶＳイケメン三人衆でいいだすよ」
と、
あおむは苦笑いしながら言い返した。
（続く）