続エスカレーター改「借金地獄のサツコ一派、シャトーブリアンで、もうひと地獄?」
「サツコ様、
たかが高校生ですの無知とはいえ、
その嗤い方、失礼ですよ。
あー、
店長、
では、
お肉の方は、
どのくらい買ってきたらよろしいでしょうか?」
クー!
ちゃら子のまきこの癖に!
たかが高校生の無知だと!
うーん! むかつくなあ!
人がせっかく助けてやろうと思ったのに、そのダメ出し!
これからは、
タベちゃん以外は、
借金地獄のサツコ一派だ!
もう助けん!
クソガキもバカ店員ども、
も勝手にしろ!
「僕は300グラムくらいだすかな」
「僕も!
にいちゃんもそのくらいだよねえ」
「だば、
大体1キロくらいでいいんじゃないだすかな?」
「はー...
シャトーブリアンを1キロもですか?」
「僕らは食べ盛りだすからな」
「だよね。タマちゃーん!
にいちゃんも初めてみたいだから、
たくさん食べたいよね」
シャトーなんて肉はな!
初めてだよ! 悪かったな!
名前だけだろ! どうせ!
「店長、お金どうします?」
「1キロだとかなりするなあ?
2万じゃ足りないかなあ?」
「ふーん、
なんとなく、
相場観のないニオイがします」
タベちゃん、
1キロで2万じゃ足りない?
「それじゃあ、
普通のフィレ肉ですよ。
多分あるとしたらこの辺りでは、
デパートですかねえ。
まあ、
松阪牛の普通のフィレでも、
100グラム3000円以上はすると思いますけどね」
ふーん。
フィレ?って特別タカーなのか?
「店長、今、携帯で検索しましたら、
100グラム1万する肉が出てきましたよ!」
100グラムで1万の肉?
何だあ?
「なにー...」
「店長! だったら、
10万以上お金用意しないといけませんねえ」
「お土産も頼むだすよ」
「タマちゃーん、
そうだよねえ」
「お土産もですか?」
「パパの大好物だすからな。
きちんと土産用の包装してもらって、
くれだすよ」
「タマちゃんは気がきくね。
にいちゃんもいるよね」
「では、2キロですか?」
「店長さん、頭悪いねえ。
当たり前でしょ」
ケチガキめ!
まあ、
簡単な計算だからそうだけどな。
だが、
ガキども、また、はめたな!
でも、
それにしてもタカーだな。
シャトーだからフランス産なのか?
なワケないか?
「まいったなあ。
俺、
今、
手持ちそんなにないんだよ。
みんな、
今いくらある?」
雁首揃えて金策かあ!
借金地獄の分際で、
人をバカにするから、
こういうハメになるんだ!
たかが肉ごときでサツコ一派!
ザマーだ!