「ご注意、ご注意」という記事がRinRin王国にピックアップされてました。
何らかの形で入手した個人情報を元に直接本人に、という営業は多かったと思いますが、第三者から「特定の人間の個人情報を聞き出す」というのは少なくとも’90年代後半以降なんではないかと思うのですが。
巧妙に「第三者を結果的に情報流出の加害者にする」という部分に悪質さを感じます。
’70年代後半から’80年代くらいの時期だったと思うのですが、直接子ども宛にかかってくる電話という「商法」がありました。
「子ども」と言っても、中学生や高校生がターゲット。
子どもの名前を言って親に取り次がせ、子どもに直接営業する、学習教材会社という存在があった。
電話をかけてくる人間は社名等を言わずに、山田とか鈴木とか佐藤とか、名前を言うわけです。
電話に出てみれば、なんともノリの軽い方が、なんやかやとべたべたと、友達口調で話し出します。
社名だのなんだのと言いませんから、休日の外出等で不在時にかかってきたとき、親がこんな言い方をします。
「今日、山田さんって人から電話があったわよ」
こうした電話が頻繁にかかってきたために、親は「どちらの山田さんですか?」という聞き方が日常になる。
携帯電話など無い時代ですから、「子ども」は非常に迷惑したものです。
’80年代に入ると、英会話教材の営業が盛んになります。
英会話教材、登録制のサークル、ショッピングに還元付きのカード、格安の海外旅行ツアー参加の会員権、これを全部含めて会員制で30万くらいってのが相場だったと思う。
20代、つまりクレジット契約ができる年齢層がターゲットだったと思います。
「おめでとうございます、○○があなたに当たりました」とかなんとかと、ある日突然、電話がかかってくる。
そして、その「当選した賞品」を取りに来いと言う。
うっかりのこのこ取りに行くと、営業が始まる。
登録制のサークルだの、還元付きのカード、格安の海外旅行ツアー参加の会員権など、あって無いようなもので、結局高い教材だけを買わされるというように聞いていた記憶があります。
「賞品」自体が何だったのか、これは周囲に引っかかった人がいなかったので、実際のところはわかりません。
さてさて。
わたしは’80年代初めに西新宿の住友生命ビルの51階の喫茶店でバイトをしていた時期がありました。
この住友生命ビル、こうしたうさんくさい英会話教材会社のひとつが入っており、この「おめでとうございます」で呼び出した相手との「面談場所」にこの喫茶店が使われていました。
女性エモノには、優しそうなよくしゃべる、いわゆる「場持ちのいい二枚目」の男性が営業し、男性エモノには女性の営業が付いていました。
この女性の営業、どの方もなんというか同じような服装で、きちっとスーツなんですが、なぜか胸元があいている。
というか、胸元のあきが大きい。
角度により、きっちりと谷間が見えるようになっていました、女性営業の方全て。
男性エモノに商品の説明をしながら、微妙に、その谷間が見える角度を作るんですよね、相手に向かって。
男性エモノは、たいがい、おどおどと顔を上げない。
テーブルに広げられた「紙」と「胸」しか見ていませんでした。
そして、この「顔を上げない」パターンは、たいがい「ご成約」コースでした。
この商法、のちに「デート商法」として発展していくことになる。
わたしが見ていた光景は、その「先駆け」の頃だったのでしょうね。
*参考リンク
悪徳商法・詐欺一覧
最近、巧妙な言い方で個人情報を聞き出そうとする電話が子ども絡みで増えていている(S嬢のPC日記)この「昔から」というところ。
昔から有る様な気もする。
[関連] ベネッセのダイレクトメールは住民基本台帳を元にしていた
(RinRin王国 10月3日)
何らかの形で入手した個人情報を元に直接本人に、という営業は多かったと思いますが、第三者から「特定の人間の個人情報を聞き出す」というのは少なくとも’90年代後半以降なんではないかと思うのですが。
巧妙に「第三者を結果的に情報流出の加害者にする」という部分に悪質さを感じます。
’70年代後半から’80年代くらいの時期だったと思うのですが、直接子ども宛にかかってくる電話という「商法」がありました。
「子ども」と言っても、中学生や高校生がターゲット。
子どもの名前を言って親に取り次がせ、子どもに直接営業する、学習教材会社という存在があった。
電話をかけてくる人間は社名等を言わずに、山田とか鈴木とか佐藤とか、名前を言うわけです。
電話に出てみれば、なんともノリの軽い方が、なんやかやとべたべたと、友達口調で話し出します。
社名だのなんだのと言いませんから、休日の外出等で不在時にかかってきたとき、親がこんな言い方をします。
「今日、山田さんって人から電話があったわよ」
こうした電話が頻繁にかかってきたために、親は「どちらの山田さんですか?」という聞き方が日常になる。
携帯電話など無い時代ですから、「子ども」は非常に迷惑したものです。
’80年代に入ると、英会話教材の営業が盛んになります。
英会話教材、登録制のサークル、ショッピングに還元付きのカード、格安の海外旅行ツアー参加の会員権、これを全部含めて会員制で30万くらいってのが相場だったと思う。
20代、つまりクレジット契約ができる年齢層がターゲットだったと思います。
「おめでとうございます、○○があなたに当たりました」とかなんとかと、ある日突然、電話がかかってくる。
そして、その「当選した賞品」を取りに来いと言う。
うっかりのこのこ取りに行くと、営業が始まる。
登録制のサークルだの、還元付きのカード、格安の海外旅行ツアー参加の会員権など、あって無いようなもので、結局高い教材だけを買わされるというように聞いていた記憶があります。
「賞品」自体が何だったのか、これは周囲に引っかかった人がいなかったので、実際のところはわかりません。
さてさて。
わたしは’80年代初めに西新宿の住友生命ビルの51階の喫茶店でバイトをしていた時期がありました。
この住友生命ビル、こうしたうさんくさい英会話教材会社のひとつが入っており、この「おめでとうございます」で呼び出した相手との「面談場所」にこの喫茶店が使われていました。
女性エモノには、優しそうなよくしゃべる、いわゆる「場持ちのいい二枚目」の男性が営業し、男性エモノには女性の営業が付いていました。
この女性の営業、どの方もなんというか同じような服装で、きちっとスーツなんですが、なぜか胸元があいている。
というか、胸元のあきが大きい。
角度により、きっちりと谷間が見えるようになっていました、女性営業の方全て。
男性エモノに商品の説明をしながら、微妙に、その谷間が見える角度を作るんですよね、相手に向かって。
男性エモノは、たいがい、おどおどと顔を上げない。
テーブルに広げられた「紙」と「胸」しか見ていませんでした。
そして、この「顔を上げない」パターンは、たいがい「ご成約」コースでした。
この商法、のちに「デート商法」として発展していくことになる。
わたしが見ていた光景は、その「先駆け」の頃だったのでしょうね。
*参考リンク
悪徳商法・詐欺一覧