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「スタンダードビール」の販売競争が一段と激化

2015年09月15日 | 夏ネタ

350ミリリットル缶の店頭想定価格で220円程度の「スタンダードビール」の販売競争が一段と激化する。

 サントリービールが「モルツ」を全面刷新し、“うま味”を強調した「ザ・モルツ」を8日から売り出すためだ。ビール類の酒税を見直しスタンダードビールを減税する方向で政府・与党が検討を進めるなか、同ビールが主戦場となるのは確実。各社は主力ブランドに投資を集中して他社品からの乗り換えを促し、シェア拡大につなげる考えだ。

(今井裕治)

 「スタンダードビール市場に挑戦する」。サントリービールの山田真二常務は3日のザ・モルツの新CM発表会でこう意気込んだ。 ザ・モルツは、販売が低迷していたモルツの後継商品にあたり、苦みやコクなどビール本来の味わいを高めたのが特徴という。CMキャラクターには人気グループ「EXILE TRIBE」を起用し、ビール離れの進む20~30歳代の需要を喚起したい考えだ。

 サントリービールは350ミリリットル缶で260円程度の高価格帯ビール「ザ・プレミアム・モルツ」を最主力とするが、ザ・モルツ投入で2割程度の顧客が移行するとみる。

 ただ、同社の水谷徹社長は6月の会見で「ザ・モルツは家庭の冷蔵庫に入っている定番商品、プレミアム・モルツは仕事の昇進時などの“ハレの日”需要で相互に伸ばせる」と強調。実際、販売計画を見ると、年内にモルツ時代の1・4倍の200万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を見込むザ・モルツに対し、プレミアム・モルツも平成27年に前年比7%増(1900万ケース)を目指す。ザ・モルツへの移行が出ても、プレミアム・モルツを、商品群の拡充などで伸ばし、トータルでも上積みする戦略だ。

 一方、ライバル各社は、マーケティング力に定評のあるサントリーのザ・モルツを警戒する。巧みな宣伝広告で需要を取り込まれる懸念があるからだ。スタンダードビールトップの「スーパードライ」を擁するアサヒビールは、季節限定のデザイン缶投入やCMと連動した売り場の展開などで対抗。「一番搾り」を主力とするキリンビールは、国内9工場ごとに味わいが異なる限定商品を12月に発売するなどして迎え撃つ。

 ビール類市場で4割超を占めるスタンダードビールに、久しぶりの新ブランドが投入されることで競争激化は避けられない情勢だ。



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