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夏休み、それは主婦にとって、ありがた迷惑なものである。
なぜなら、給食がないので、毎日子供のお昼ご飯を用意しなければならないからだ。
中1の娘のミキは、毎日吹奏楽部の練習があるため、私は出勤前にお弁当を作っていく。
「お母さん、ミキのお弁当には豆を入れないでよ」
私はふじっ子の「茶福豆」が好きで、毎日のように自分のお弁当に入れていたのだが、ミキはこれが許せないようで、早々に先制パンチをくらってしまった。仕方ない、豆なしのメニューを考えなくては……。
え~、何にしよう……。
私は料理が得意ではない。レパートリーが少ないことに加えて、味も彩りもイマイチだ。スーパーをうろうろし、散々迷った挙句、豚スライスとカボチャ、ゴールデンキウイを買った。豚肉は醤油とみりんに漬けてフライパンで焼いて、カボチャは甘辛煮にすればよい。そうそう、洗うだけでOKのプチトマトも買わなくては。
しかし、その日のプチトマトは大粒で、ちょっとお弁当向きではなかった。どうしようかと悩んでいたら、近くに小ぶりの黄色いプチトマトがあることに気づいた。
よーし、これでいいや。
安易に選んだこの組み合わせ、実は失敗だった。カボチャにゴールデンキウイ、黄色いトマトは、どれも同じような色で美味しそうに見えないからだ。
「なんか、今日のおかずは黄色いのばっかりだね……」
起きてきたばかりのミキが、ひょいとお弁当箱をのぞいてつぶやいた。いや、おかずだけではない。お弁当箱も黄色だった……。
悔しかったので、翌日は色合い重視のメニューにした。鶏のグリル、トマトオムレツ、小松菜のお浸し、デラウエアだ。オムレツに入れるトマトは、ちゃんと赤い色のものを使った。今度はバッチリ成功だと信じて、私は鼻高々になった。
しかし、溶き卵に入れる塩が足りなかったらしい。出来上がったオムレツを味見したら、ほとんど味がしないではないか。
全然美味しくないけど、まあいいや。
仕事を終えて帰宅すると、ミキが一日の出来事を話してくれた。
「今日はね、加奈とお弁当のおかずを交換したんだよ」
加奈ちゃんは学童クラブでも一緒だった子で、ご両親とも親しくお付き合いしている。あの家ではどんなメニューのお弁当を作ったのかと興味がわいた。
「へえ、何もらったの?」
「枝豆」
枝豆か……。ミキは茶福豆を拒否したくせに、よその家の枝豆をもらって食べたらしい。
ちょっと面白くない……。
「……で、ミキは何をあげたの?」
「オムレツ!」
ひええ、と叫びたくなった。わざわざ失敗したものを交換しなくたっていいのに!!
いやいや、母譲りの性格をしているミキのことだから、美味しくないからあげたのかもしれない。
きっと今頃、加奈ちゃんちでは、「ミキからもらったオムレツが不味かった」と夕食の話題になっているだろう……。
さて、明日は何にしよう?
ああ、早く、夏休みが終わらないかな……。
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なぜなら、給食がないので、毎日子供のお昼ご飯を用意しなければならないからだ。
中1の娘のミキは、毎日吹奏楽部の練習があるため、私は出勤前にお弁当を作っていく。
「お母さん、ミキのお弁当には豆を入れないでよ」
私はふじっ子の「茶福豆」が好きで、毎日のように自分のお弁当に入れていたのだが、ミキはこれが許せないようで、早々に先制パンチをくらってしまった。仕方ない、豆なしのメニューを考えなくては……。
え~、何にしよう……。
私は料理が得意ではない。レパートリーが少ないことに加えて、味も彩りもイマイチだ。スーパーをうろうろし、散々迷った挙句、豚スライスとカボチャ、ゴールデンキウイを買った。豚肉は醤油とみりんに漬けてフライパンで焼いて、カボチャは甘辛煮にすればよい。そうそう、洗うだけでOKのプチトマトも買わなくては。
しかし、その日のプチトマトは大粒で、ちょっとお弁当向きではなかった。どうしようかと悩んでいたら、近くに小ぶりの黄色いプチトマトがあることに気づいた。
よーし、これでいいや。
安易に選んだこの組み合わせ、実は失敗だった。カボチャにゴールデンキウイ、黄色いトマトは、どれも同じような色で美味しそうに見えないからだ。
「なんか、今日のおかずは黄色いのばっかりだね……」
起きてきたばかりのミキが、ひょいとお弁当箱をのぞいてつぶやいた。いや、おかずだけではない。お弁当箱も黄色だった……。
悔しかったので、翌日は色合い重視のメニューにした。鶏のグリル、トマトオムレツ、小松菜のお浸し、デラウエアだ。オムレツに入れるトマトは、ちゃんと赤い色のものを使った。今度はバッチリ成功だと信じて、私は鼻高々になった。
しかし、溶き卵に入れる塩が足りなかったらしい。出来上がったオムレツを味見したら、ほとんど味がしないではないか。
全然美味しくないけど、まあいいや。
仕事を終えて帰宅すると、ミキが一日の出来事を話してくれた。
「今日はね、加奈とお弁当のおかずを交換したんだよ」
加奈ちゃんは学童クラブでも一緒だった子で、ご両親とも親しくお付き合いしている。あの家ではどんなメニューのお弁当を作ったのかと興味がわいた。
「へえ、何もらったの?」
「枝豆」
枝豆か……。ミキは茶福豆を拒否したくせに、よその家の枝豆をもらって食べたらしい。
ちょっと面白くない……。
「……で、ミキは何をあげたの?」
「オムレツ!」
ひええ、と叫びたくなった。わざわざ失敗したものを交換しなくたっていいのに!!
いやいや、母譲りの性格をしているミキのことだから、美味しくないからあげたのかもしれない。
きっと今頃、加奈ちゃんちでは、「ミキからもらったオムレツが不味かった」と夕食の話題になっているだろう……。
さて、明日は何にしよう?
ああ、早く、夏休みが終わらないかな……。
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ちょっと驚きました。
私の母は、必ずといっていいくらい、ゆで卵を入れましたね。
簡単でスペースも埋まるからだと思います。
でも私は厚焼き玉子のほうがよかった…。
人には浮き沈みがありますからね。
今、お金を入れられなくても、運が好転したときに入れられればいいんですよ。
親御さんは、わかってくれると思います。
弁当に限らず、毎日食卓のメニューを考えるって、それだけで頭痛いかも知れませんね。親の当時の苦労が今頃分かりました。そんな親に毎月お金を入れられない自分が情けなく思える今日この頃です。
たしかに、ミキはお弁当が好きですね。
先日、カニを取りに行ったときにも、お弁当を楽しみにしていました。
こちらは早起きしてひーひー言ってましたけどね。
冷凍食品も最近は美味しくなっています。
そちらを頼りにしてもよいのですが、私はあの油が苦手なんですよ。
自分の分もあるので、手間がかかっても作ってしまいますね。
もっと上達したいなあ。
忙しいお母さんが自分のために作ってくれるお弁当は
見た目がどうでも、味がどうでも、嬉しい物だと思います。
そりゃ、彩りが良くておいしかったら最高ですけどね(笑)
うちの弁当は冷凍食品が頼り。
なんというズボラな母なんでしょう・・・。
夏休みになるとわかる、給食のありがたさってヤツです。
今は給食も民間委託に切り替える自治体が増えていますが、やはり手作り給食は美味しいですね。
ウチの娘の学校も、美味しい給食らしいので、ますますお弁当がプレッシャーに…。
何で煮た豆がキライなんだろう??
以前、私のお弁当を娘にあげたことがありました。
肉も野菜もフルーツも食べ切りましたが、煮豆だけは手付かずでしたよ。
食べず嫌いかもしれませんね。
多分、お母様は「余ったものはお弁当に」と考えて、最初から多めに作っていたんでしょうね。
茶色ばかりでも、フルーツなどが入っていれば印象が違ったかも。
ウチは3人家族ですから、食事の量が調整できます。
残り物がない分、お弁当のおかずを別に作らなければなりませんから、それが面倒なんですよ。
ミキが言うことを聞かないときは「お弁当作らないよ」と脅します(笑)
一応、コンビニ弁当よりも私のお弁当のほうが好きらしいので、多少の効果はあるかな~。
頭が痛いですよね…。
ところで豆の話ですけど、お嬢さんは枝豆は好きだけど、甘く煮た豆が嫌いなんじゃないですかね~。
私は好きですけどね~☆
母のお弁当は、残り物率が非常に高いのが特徴でした。当時は7人家族。祖父母・曾祖母がいたため、食卓にはそれこそ煮豆やら煮物やら漬物などのおかずが並びました。
それらがお弁当に入るのですから、彩りは「茶色」です。友達のカラフルなお弁当はもちろんですが、ハンバーグやフライドポテトなどのおかずも羨ましかったですね。全部茶色のときなどは、お弁当のフタで隠しながら食べていました。
今思うと、母に失礼なことをしていたなぁと。大人数の家族の世話をしながら働く母の苦労を考えたら、時間がない中でお弁当を作るのがどんなに大変だったか。でも、中学生の時は自分のことばかりでしたね(反省)
最近では働くお母さんが増え、買った食事を食べる子どが沢山います。
忙しいのにお弁当を作るお母さんは偉いと思います。そして、その愛情はちゃんと伝わっていると思います。お弁当作り、頑張ってください♪
飲み放題の店で、メニューの順番にサワーを頼む習性のある同僚を思い出しました。
今、夕飯は毎日夫が作ってくれるようになりましたが(笑)、お弁当はイヤみたいです。
お弁当の本を買ってあげて、「1ページから作ればいいのよ」って教えてあげようかしら。
豆が入ってたりして~!
中学生は「え~」という感じでしょうが、万歳三唱をとなえたい主婦も多いはず。
睡眠不足はツラいですよ。
今週は毎日4~5時間しか寝ていないので、来週はもっと眠れるように頑張ります!!
森田さん!癒しの言葉、ありがとうございます◎
そうやって言ってもらえると、またがんばれそうな気がします。
がしかし…先が長いなぁ、トホホッ。
弁当のメニュー考えるの大変ですね
主婦は偉いです
自分だったら、お弁当本を買ってきて
一ページから順にやります(笑)
私は娘1人ですからね。むっちゃんちほどハードじゃありません。
それにしても、せっかく作った夜弁が不要だったなんてショック!!
ご主人の夕飯になったのでしょうか?
私ひとりだったら残り物でもいいんですけれど、そもそもウチは残り物がないんです。
分量を計算して作っているもので…。
特に暑い時期は、残り物だと腐るのではと不安になりますよね。
手間暇かかるけれども、やっぱり朝作ってあげたいです。
黄色弁当も悲惨でしたが、交換弁当はやめてほしい…。
「でも、加奈は美味しいって言ってたよ」なんてフォローもありましたが、白々しい。
「まずい」なんて言えるわけないでしょ、と注釈を加えてしまいましたよ。
でも、枝豆もNGじゃないかしら(笑)
毎朝娘の夜弁当まで一体何人分の食事を用意していることやら…
今朝も夜弁当を作って冷蔵庫に入れておいたらお昼にメール。
「ママ、今日は塾休みなんだけど」
あぁ~、勢いで今日も作ってしまった自分に後悔…
あと5週間、お互いにがんばりましょうね(泣)
って、男の子じゃないとそうはいかないか。
お疲れ~
これから約40日間 毎日毎日お弁当作りがあるとなると大変そうですね。
色合い、味、バランス。頑張ってくださいね