これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

出雲観光あれもこれも

2018年08月30日 20時38分47秒 | エッセイ
 出雲の見どころは、出雲大社だけではない。(「何はさておき、出雲大社へ」はこちらから)
 お隣の島根県立古代出雲歴史博物館にも足を運んだ方がいい。
 平安時代の出雲大社は、こんな形をしていたそうだ。



 当時、エスカレーターやエレベーターがあるはずもなく、人々は長~い階段をヒーヒー言いながら上ったに違いない。いや、文明の利器がない時代は、足腰の強い人が多かっただろうから、平常心で上ったのかもしれない。



 国宝もある。加茂岩倉遺跡出土銅鐸には感動した。



「すご~い、教科書を見てるみたい!」



 大学4年の娘も興奮気味だ。荒神谷遺跡出土青銅器もあり、現代と弥生時代が同居しているような幻想的な展示であった。
 10月には、全国から神々が海路を通って出雲に集まる。上陸する場所は、稲佐の浜と決まっているようだ。



 海とのコントラストが南国調で、日本海側とは思えない。
 この浜からちょっと細い道を通り、神々は出雲大社を目指すと聞いた。
 日御碕(ひのみさき)灯台にも行った。



 日本で一番高い灯台なので、ずいぶんのっぽである。中に入れるが、灯台の背が高い分、階段も多いはずだ。健脚だった平安人と違い、軟弱な現代人は遠くから見守るだけにとどめた。
 日御碕神社。日本の夜を守る役割を果たしているという。
 門は、東照宮の陽明門と同じ構造となっているそうで、かなりご立派。



 ここには天照大神(あまてらすおおみかみ)と



 素戔嗚尊(すさのおのみこと)が祀られている。



 おみくじを引いたら、ここにもいいことが書いてあった。
「なになに中吉? 人生の雪解け、開運の時を迎える。金運も恋愛運も大きく開け、学業も成るだって」」
 私は出雲と相性がいいのだろうか。すこぶる気分がよくなり、もうおみくじは引かなくていいやと決めた。
 経島(ふみしま)。



 聖域だから人は立ち入れない。でも、ウミネコはたくさんいる。近くまで飛んできた一羽が、「ニャア」と猫のような声で鳴いた。
 旧大社駅にも行った。このレトロな駅舎は、大正時代に建てられたものだそうだ。



 一番喜んだのは夫である。
「わあ、懐かしいな。昔の駅はこんな感じだったよな」
 改札には駅員がいて、はさみで切符を切っていた。



「人かと思ったら人形だ」



 もっとも、平成生まれの娘は「何のこっちゃ」という顔をしていたが……。
 さらに南下して、出雲弥生の森博物館に寄る。ここで見たいのは古墳だった。



 博物館の隣には、出雲の権力者たちの墓として全国的に有名な西谷墳墓群がある。これは、弥生時代後期から終末期に造られた、四隅突出型墳丘墓であり、「よすみ」と呼ばれているそうだ。
 全部で6基見られるが、私は2号墓が一番美しいと感じた。



 この辺りは古墳が多い。しかし、主要駅から徒歩圏で行かれるものはほとんどない。ガッカリしたところを見ると、私は古墳マニアなのだと思う。
 奈良の友人が、「うちの周りには古墳がたくさんあるよ」と教えてくれたので、涼しくなったら散策してみたい。
 出雲のあとは松江にも行かなくちゃね。


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コメント (8)
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