

(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成29年 第12回但馬検定(1級)問題より
【78】1992 年に豊岡市城崎町桃島池のヨシ原で発見され、これが日本海側では
最初の発見となった全国でも20 数ヶ所でしか見つかっていないトンボは、何で
しょうか。
城崎町桃島(ももしま)、楽々浦(ささうら)、それに豊岡市玄武洞(げんぶどう)
で生息が確認されているこのトンボは、環境省の絶滅危惧種なのです。非常に
珍しいトンボなのです。太平洋沿岸や九州でしか見つかっていなかったものが、
平成4年(1992)に城崎町桃島池のヨシ原(桃島川)で発見されたのです。
その後、近くの菊屋島や楽々浦、少し離れた玄武洞のヨシ原の中からも発見さ
れました。とても小さなトンボ、体長はわずか約3㎝なのです。そんな珍しいトン
ボの生息地が、城崎町周辺の湿地で見つかりました。そのトンボの名は、ヒヌマ
イトトンボと言います。答は 【ヒヌマイトトンボ】 です。
『初めての乗用車』
今ではどの家にも乗用車はあるね。ふるさと但馬は少し田舎なんで、どこに行く
にも車がなくては務まりません。家が兼業農家で、じいちゃんばあちゃん、お父さ
んにお母さんに、もしも病院や銀行に勤めている息子や娘の同居6人家族の家なん
か、軽トラック1台に、じいちゃん用、父ちゃん用、息子に娘用の乗用車がそれぞ
れあって、玄関前の車庫には5台も6台もの車が並んでいます。そんな家ばっかり
なんです。
昔、今から60年くらい昔はじいちゃんも小学生だったんよ。昭和28年のころか
な小学2年生だよ。隣のMさんちは、ばあちゃん一人暮らしだったの。娘さん夫婦
は神戸の方に住んでおられたかな。ある夏の日差しの強い日に、「ブア・ブア・バ
ア~」と大きなエンジン音を立てて車がやって来たの。
Mさんの娘さん夫婦が神戸から車で帰ってきたの。黒塗りのセダンの乗用車なんよ。
そのころ車なんて遠くを走っているバスくらいしか見ないの。乗用車なんてほとん
ど見ないし、目の前に触るくらいのことなんかなかったの。隣のMさんちにやって
きた乗用車が初めて近くで見る乗用車だったんよ。そりゃあとても珍しいものを見
る感じだったね。ちょっと触らせてもらうのも嬉しかったね。
そうこうして珍しそうに見ていると、「乗せてあげようか」とMさんちの神戸の婿
さんが言うの。近くにいた姉や妹と三人して、ちょこちょこっと村の中を一回り乗
せてもらった思い出あるね。じいちゃんが初めて乗用車に乗せてもらったのは、そ
うね今から60年以上も昔のことなんよ。