

(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成28年 第11回但馬検定(3級)問題より
【15】最盛期全国の六分の一を領したとされる山名氏は、1580 年(天正8年)
にその嫡流が但馬から滅びましたが、どの城で滅んだのでしょうか。
(a)有子山城 (b)此隅山城 (c)豊岡城 (d)竹田城
山名時氏を祖とする山名一族は、但馬守護職に長男・師義(もろよし)を配し
たほか、全国36ヵ国の六分の一の領国を守護職で抑える、山名氏・六分の一殿
(ろくぶんのいちどの)と呼ばれる隆盛を誇りました。途中、足利義満の時代に
勢力を削られましたが、持豊(宗全)の代になると再び力を取り戻し、幕府に多
大な影響力(応仁の乱)をふるいます。
戦国時代、永禄12年(1569)織田信長の家臣・羽柴秀吉の但馬攻めにより、但
馬の17,18ともいわれる城が落とされ生野銀山も奪われ、但馬守護・山名祐
豊(すけとよ)は此隅山(このすみやま)城を脱出して堺に逃れます。祐豊はい
ったん許され出石に戻り、有子山(ありこやま)城を築きます。
天正8年(1580)、秀吉の第二次但馬攻めで有子山城を攻略され、ここに名門・
山名氏嫡流は但馬から滅亡します。答は(a)の有子山城(ありこやまじょう)です。
『しちゃらあ~か』
但馬弁では「~してあげる」っていう時に、「ちゃる」って語尾につけるんよ。
「(~し)てあげる」ことを、「(~し)ちゃる」、「~しちゃる」っていうの。
例えばね、「いそがしげ~に(忙しそうに)しとるで、手伝っちゃるわ」、「ケン
ちゃんね、壊れたオモチャ直しといちゃるわ。明日の朝までにちゃんとしといちゃ
るわ」なんて言うね。
「(~し)てやる」ことも「(~し)ちゃる」っていうの。例えばね、「出石の初
午に行ってタイ焼き買(か)っちゃるわ」って言うね。但馬弁て面白いもので、何
でもかんでも「ちゃる」って付けるの。
「ちゃる」から延長して「(~し)てやろうか」っていう時のも、「(~し)ちゃ
らあ~か」っていうの。「ケンちゃんね、遊んだ後片付け、じいちゃんも手伝っち
ゃらあ~か。きれいにしちゃらあ~か」なんて言うね。
本当にじいちゃんの子供のころの但馬弁って、面白いし可笑しいし、変な訛りばっ
かりで笑っちゃうね。