月を眺めて家族に感謝

2015年08月29日 | 家族




 嬉(うれ)しさは   満月眺め  わが家族  家内安全  感謝するとき



月の出てくる歌の歌詞って、どうして物悲しいものが多いのでしょうか。


「荒城の月」

土井晩翠作詞・滝廉太郎作曲


春高楼(こうろう)の花の宴

巡る盃(さかずき)かげさして

千代の松が枝(え)わけ出(い)でし

昔の光いまいずこ


秋陣営(じんえい)の霜の色

鳴きゆく雁(かり)の数見せて

植うる剣に照りそいし

昔の光いまいずこ


いま荒城の夜半(よわ)の月

替(かわ)らぬ光たがためぞ

垣に残るはただ葛(かずら)

松に歌うはただ嵐


天上影は替らねど

栄枯は移る世の姿

写さんとてか今もなお

嗚呼(ああ)荒城の夜半の月


世の中の栄枯盛衰を詠んだ歌なので、しょうがないですね。


「月の沙漠」

加藤まさを作詞・佐々木すぐる作曲


月の沙漠をはるばると
旅の駱駝(らくだ)がゆきました
金と銀との鞍置いて
二つならんでゆきました


金の鞍には銀の甕(かめ)
銀の鞍には金の甕
二つの甕はそれぞれに
紐で結んでありました


さきの鞍には王子様
あとの鞍にはお姫様
乗った二人はおそろいの
白い上衣を着てました


広い沙漠をひとすじに
二人はどこへゆくのでしょう
朧(おぼろ)にけぶる月の夜を
対(つい)の駱駝はとぼとぼと

砂丘を越えてゆきました
黙って越えてゆきました


千葉県の海岸で歌を詠んだと言われていますが、
王子、お姫様を乗せたラクダが、とぼとぼと行く様はなんとも寂しいものです。


「雨降りお月さま」

野口雨情作詞・中山晋平作曲


雨降りお月さん 雲の陰
お嫁に行くときゃ 誰と行く
一人で唐傘差してゆく
唐傘ないときゃ 誰と行く
シャラ シャラ シャン シャン
鈴つけた お馬に揺られて
濡れて行く


急がにゃお馬よ 夜が明けよ
手綱の下から ちょと見たりゃ
お袖でお顔を 隠してる
お袖は濡れても ほしゃ乾く
雨降りお月さん 雲の陰
お馬に揺られて 濡れてゆく


雨降りお月さん 雲の陰
お嫁に行くときゃ 誰と行く
一人で唐傘差してゆく
唐傘ないときゃ 誰と行く
シャラ シャラ シャン シャン
鈴つけた お馬に揺られて
濡れて行く


唐傘がない時は濡れて行くは、お嫁さんにはとても悲しいことです。


「十五夜お月さん」

野口雨情作詞・本居長世作曲


十五夜お月さん 御機嫌(ごきげん)さん
婆(ばあ)やは お暇(いとま)とりました


十五夜お月さん 妹は
田舎へ 貰(も)られてゆきました


十五夜お月さん 母(かか)さんに
も一度 わたしは逢いたいな


野口雨情は、
なんと悲しい、お月さまの歌を作るのでしょうか。

没落した家の一家は、離散するという悲しい物語です。

お母さんは病死し家は破産、
旧家で長く世話をした婆や(お手伝いさん)は暇を出され、

仲良しの幼い妹は、よその家に貰われて行きます。

十五夜を眺める女の子は、
もう一度お母さんに逢いたいと涙するのです。

なんと言う悲しい歌を、雨情は書いたのでしょうか。


お月さまが出てくる歌って、
悲しい歌が多いのです。

明日の夕刻、東の空に煌々と昇る満月は楽しみですね。
我が家の家族は幸せです。

家内安全・商売繁盛に、心から感謝感謝の満月ですね。