
嬉(うれ)しさは 今の平和は 9条かな 安保なのかと ふと思うとき
今日は何の日?、
今日は、「揺れた日本55年前の記憶」と言う新聞記事に、
昭和35年(1960)6月19日午前0時をもって、日米安全保障条約改定案が国会で自然承認された日だと載っています。
サンフランシスコ講和条約と同時に署名された、
日米安全保障条約は、およそ10年を経て改正交渉が煮詰まります。
昭和35年が明けてから、
日本国内は、安保改正に対する反対運動が、日増しに激しくなってまいります。
「アンポ反対、アンポ反対」の大合唱は、
東京からはるか離れた、兵庫県の田舎のそれも子供たち中学生にだって耳にします。
35年5月20日未明に、
大乱闘の国会で政府・自民党は改定案の強行採決をいたします。
新安保条約案が、衆院を通過したというわけです。
このまま参院で承認されなくても、
一か月後には、国会での自然承認となるのです。
その日が、6月19日午前0時ということです。
5月20日から一か月の間は、
日本の中心東京は、もうムチャクチャ荒れましたね、連日連夜の「アンポ反対、アンポ反対」のデモばかりです。
その、荒れに荒れた6月の真っ最中ですよ、
14歳の田舎の中学生の修学旅行が、「東京・日光」へ夜行の列車の床に寝まして、一泊二日の旅行です。
私が、
55年前の6月4日のことなのです。

東京で皇居も見ました。
東京タワーにも上りました。
羽田飛行場(東京国際空港)にも行きました。
そして、国会議事堂も見学します。
バスの窓から見えるのは、生まれて初めて見る大都会の景色、
おまけに見えるものが凄いです。
「アンポ反対、アンポ反対」のデモの列が続きます。
写真を撮っているその先に、やっぱり、なんとなくそわそわ人ごみ怪しいですね。
田舎の子供心にだって、
「嫌~な感じ、都会の胡散臭い嫌~な印象」受けました。
6月4、5日なんて日は、
社会党を始めとする安保改定阻止国民会議の、第17次統一行動で国鉄などの大規模のストライキですよ、
そんなマンの悪い日に修学旅行なんて、田舎の学校は不幸だったのです。
修学旅行から帰って2週間後に、
新安保改定案は、国会を自然承認することになるわけなのです。
「戦争に巻き込まれる~~、アンポ反対、アンポ反対」なんてウソだった。
やっぱり平和の守りは、9条なんかではないです。しっかりとした安保意識が一番ですね。