「二通の裁決書」

「二通の裁決書」

　私の手元に、厚生労働大臣名で届いた二通の裁決書がある。一通目は、平成30年11月7日付け厚生労働省発社援1107第1号で、私が情報公開請求の後に審査請求を行った「北朝鮮における残留日本人問題に関する文書及び資料の全て」に関するもの。二通目は、平成31年1月4日付け厚生労働省発社援0104第3号で、同様に「北朝鮮における日本人遺骨・墓地問題について厚生労働省が保有する行政文書の全て」に関するものである。
　その採決の主文は、どちらも「原処分を取り消し、存否を明らかにして改めて開示決定を行う。」というもので、私の主張が認められた採決となっている。ところが、採決の日からすでに5か月、3か月と経過したのに何の音沙汰もないので、本日、厚生労働省資料調査室に電話をかけて直接聞いてみた。
　担当者の話では、「対象文書が多いこと、また昭和20年当時の古い文書もあることから丁寧に作業を進めているところ」らしい。「あと何か月くらいかかるのか」と私が訪ねると、「3か月以上はかかる」との趣旨の返事であった。個人的には、次回の政府関係省庁との意見交換会の開催予定時期である本年9月までには何とかして欲しいと思っている。