地方競馬のたどる道 セントレアさんのブログからです。
名古屋競馬に長くリーディングとして君臨した坂本敏美さんが、
亡くなられたということです。
この方の現役時を覚えてみえる方はどれだけいるでしょうか?
昭和60年に落馬事故で騎手を引退されたので、
ネットを頻繁にやるような若い人には到底知りえない存在でしょうか。
俺も、競馬を見始めたのは10歳で競馬暦20年になるけれども、
ギリギリで坂本さんの現役時代を知りません。
しかし、残された数字から彼の偉大さを知ることが出来ます。
その圧倒的で輝かしい戦績を見るにつけ、
過去には凄い人がいたものだ・・・と思わされるのだけども、
しかし、その素顔を知ることはほとんど出来なくなっています。
落馬後の坂本さんの暮らしや考えを知ることはほとんど出来ないけれども、
狩野洋一さんの「天才騎手」という本に、いくらか記されています。
ちょっと前からのアンカツファンなら、かなりの方が持ってみえると思いますが。
中央入り前のアンカツの事を追いかけたノンフィクション本だけど、
その中で、坂本さんについてかなり触れられています。
なんていうか、読んでいると悲しくなってくるわけですが、
もしご存知でない方は、是非とも手に入れて読んでいただきたい。
アンカツが「天才的な騎手、理解できないから目標にはしない」と言った、
坂本敏美という偉大な騎手がいたことを、多くの人に知って欲しい。
知り合いに、坂本さんの騎手時代に馬券を買っていた人がいくらかいるので、
どういう騎手だったかという話は聞いたことがある。
坂本さんを知る人たちの話の中で興味深いことがあって、
坂本さんの騎乗フォームは他の誰とも似ていなかった
ということだ。素人目にもなんか変だったということ。
逆に、坂本さんが乗ってる馬はすぐに分かったという事だが。
元競馬関係者だった人もいるんだが、その人の意見も一緒。
「何であの格好で馬が走るのか不思議だったよ」
と、その人は言った。
「ようするに天才だったんだろうねえ」と。
馬を走らせるのに「見た目の格好」は関係ないと、
俺はこの坂本さんの話を10年以上前に聞いてから持論としている。
常識的に考えて、姿勢に基本というものはあるはずで、
馬上でグラグラするよりは、安定して美しい方が良いはずなんだけど、
それは走らせることの本質からすると、意外と些細なことであると、
俺はずっとそう思っている。
アンカツはかつて坂本さんについて、
「あの人が乗ったらどんな馬でも走った。よく分からなかった」
ということをインタビューで言っていたが、
それは多分騎乗フォームのことだったんじゃないかなあ。
「天才騎手」の中にもそのくだりがあるのだが、
そのフォームは本当に坂本さんだけのものだったそうだ。
映像を手に入れることが出来ず、その姿を見ることは出来ない。
実際に坂本さんのレースを見てみたかったなあ・・・。
最後に。狩野氏の著書「天才騎手」より。
事故後、坂本さんが中学生を相手に講演した時の内容からの抜粋。
「障害者になってから、私の人生は全て変わりました。
苦しいことや辛いこともありましたが、
それよりも人を信じられなくなることが情けない。
その一方で、新しい出会いがあり、
今まで知りえなかった人の優しさや思いやりに触れました。
特に、心を許せる友達が多く出来たことが幸せです。
現在は、自分なりに満足した生活を送っております。
どんな些細なことでも、自分自身が楽しく思えば、それで幸せになる。
大切なことは「心も満足」だと気づきました」
栄光の人生からとても辛い出来事を経て、
それとしっかりと向き合い人生を全うした坂本さん。
直接見たことはないけれども、さまざまな話を聞き、後の人生を知り、
騎手としてだけでなく、人として尊敬していました。
最後は笑って逝けたのでしょうか?
偉大なる騎手、坂本敏美さんのご冥福を心からお祈りいたします。
名古屋競馬に長くリーディングとして君臨した坂本敏美さんが、
亡くなられたということです。
この方の現役時を覚えてみえる方はどれだけいるでしょうか?
昭和60年に落馬事故で騎手を引退されたので、
ネットを頻繁にやるような若い人には到底知りえない存在でしょうか。
俺も、競馬を見始めたのは10歳で競馬暦20年になるけれども、
ギリギリで坂本さんの現役時代を知りません。
しかし、残された数字から彼の偉大さを知ることが出来ます。
その圧倒的で輝かしい戦績を見るにつけ、
過去には凄い人がいたものだ・・・と思わされるのだけども、
しかし、その素顔を知ることはほとんど出来なくなっています。
落馬後の坂本さんの暮らしや考えを知ることはほとんど出来ないけれども、
狩野洋一さんの「天才騎手」という本に、いくらか記されています。
ちょっと前からのアンカツファンなら、かなりの方が持ってみえると思いますが。
中央入り前のアンカツの事を追いかけたノンフィクション本だけど、
その中で、坂本さんについてかなり触れられています。
なんていうか、読んでいると悲しくなってくるわけですが、
もしご存知でない方は、是非とも手に入れて読んでいただきたい。
アンカツが「天才的な騎手、理解できないから目標にはしない」と言った、
坂本敏美という偉大な騎手がいたことを、多くの人に知って欲しい。
知り合いに、坂本さんの騎手時代に馬券を買っていた人がいくらかいるので、
どういう騎手だったかという話は聞いたことがある。
坂本さんを知る人たちの話の中で興味深いことがあって、
坂本さんの騎乗フォームは他の誰とも似ていなかった
ということだ。素人目にもなんか変だったということ。
逆に、坂本さんが乗ってる馬はすぐに分かったという事だが。
元競馬関係者だった人もいるんだが、その人の意見も一緒。
「何であの格好で馬が走るのか不思議だったよ」
と、その人は言った。
「ようするに天才だったんだろうねえ」と。
馬を走らせるのに「見た目の格好」は関係ないと、
俺はこの坂本さんの話を10年以上前に聞いてから持論としている。
常識的に考えて、姿勢に基本というものはあるはずで、
馬上でグラグラするよりは、安定して美しい方が良いはずなんだけど、
それは走らせることの本質からすると、意外と些細なことであると、
俺はずっとそう思っている。
アンカツはかつて坂本さんについて、
「あの人が乗ったらどんな馬でも走った。よく分からなかった」
ということをインタビューで言っていたが、
それは多分騎乗フォームのことだったんじゃないかなあ。
「天才騎手」の中にもそのくだりがあるのだが、
そのフォームは本当に坂本さんだけのものだったそうだ。
映像を手に入れることが出来ず、その姿を見ることは出来ない。
実際に坂本さんのレースを見てみたかったなあ・・・。
最後に。狩野氏の著書「天才騎手」より。
事故後、坂本さんが中学生を相手に講演した時の内容からの抜粋。
「障害者になってから、私の人生は全て変わりました。
苦しいことや辛いこともありましたが、
それよりも人を信じられなくなることが情けない。
その一方で、新しい出会いがあり、
今まで知りえなかった人の優しさや思いやりに触れました。
特に、心を許せる友達が多く出来たことが幸せです。
現在は、自分なりに満足した生活を送っております。
どんな些細なことでも、自分自身が楽しく思えば、それで幸せになる。
大切なことは「心も満足」だと気づきました」
栄光の人生からとても辛い出来事を経て、
それとしっかりと向き合い人生を全うした坂本さん。
直接見たことはないけれども、さまざまな話を聞き、後の人生を知り、
騎手としてだけでなく、人として尊敬していました。
最後は笑って逝けたのでしょうか?
偉大なる騎手、坂本敏美さんのご冥福を心からお祈りいたします。
坂本さんの現役時代を知る競馬ファンに聞いても、坂本は特別だったという話ですし、私としてはもの凄い人だったんだなあと想像するしかありません
「天才騎手」には私も大変影響を受けました。
そして、sankyoさんが触れられている通り、事故後の勝山でのリハビリ生活。
ここを読んだときは正直涙が溢れました。
栄光と悲劇の表裏を含んだジョッキーという過酷な職業、そして生きるということ。
「天才騎手」は私が読んだ本の中でも忘れることのできない一冊です。
お読みになったことのない方にはぜひ一度読んでみていただければと思います。
坂本さんのご冥福を心からお祈りいたします。
自分がジョッキーを目指していたころじいちゃんに坂本さんは何が凄いのか聞いたことがあります。
じいちゃんは『あれは才能』としか言いませんでした。
確かに競馬は美しさだけでは勝てないんですね、
ただやはりレースをみたかったです…
ご冥福をお祈りします。
僕も「天才騎手」やアンカツさんの話でしか知らないんですが、本当に凄い方だったんですよね。
僕も坂本さんのレースを見たかったです。
ご冥福をお祈りします。
Sankyoさんの記事、狩野氏の著書「天才騎手」のなかので、自分なりの満足を得た生活であったという記述に気持ちが安らぐ思いを得ました。
アンカツはたびたび触れてますね。
俺も、アンカツの上にいた人として、ずっと意識していました。
俺は、坂本さんが事故の瞬間を振り返ってるところですね。
あそこは駄目ですわ、読んでられなくなります。
何だろうなあ、何でこんなことになっちゃったんだろう。
一瞬先は闇とはまさにこのこと。
奇しくも中央の天才、福永洋一さんも同じように離脱しています。
アンカツにも、豊にも、世界一のデットーリにだって、
こういうトラブルに合う可能性が常に潜んでいると思うと怖くなります。
そういう世界に生きているんだということを今一度確認して、
全ての競馬関係者の敬意を忘れないようにしたいですね。
俺はいつもそれを心がけるようにしています。
>ジミーさん
是非どうぞ。ちょっと古い話ですが、凄く興味深い本です。
アンカツの中央入り前のほとんどが分かると思います。
仰るとおり、美しく決めることが騎手の仕事ではありません。
馬の心を掴めるものこそが、最高の騎手なのでしょう。
坂本さんは、紛れもなく最高の騎手だったという事です。
アンカツとともに中央で乗ってる姿を見たかったですねえ・・・。
>ヨシさん
成績からして吹っ飛んでますからねえw
野球で言うなら5割バッターって感じですからw
馬と一体になれた人だったのでしょう。
その騎乗ぶりを見たかったなあと、今また改めて思う次第です。
ただただ、ご冥福をお祈りするばかりです。
>セントレアさん
とても大事なことをお知らせいただきありがとうございました。
この話はまったく知る術がなかったので、
このまま知らないままに時が過ぎていくところでした。
マスコミでは報じられていませんね・・・俺が見つけれてないだけなのかな?
坂本さんから、触れないで欲しいという話でもあったのかなあ?
日本の歴史中でも最高の騎手が亡くなったというのに・・・。
直接は知らないけど、多くの話を見て聞くことで、
本当に偉大な騎手であったことを知っているので、
こんな凄い人がいたんだと、少しでも多くの人に知って欲しいと思い、
こちらでもご連絡させてもらいました。
そう、技術以上の何かを持っていた人だということですね。
あの事故は、常人と違う感覚だったから逆に起きたという話もあって、
なんだか切なくなってしまいました。
自分なりに満足出来る生活を得たというメッセージがあって、
俺も読みながら救われる思いでした。
この本を読むたびに、自分なりに精一杯生きなければと強く思わされます。
http://www.kochinews.co.jp/rensai03/keiba49.htm
ご紹介ありがとうございます。
このページは拝見させてもらったことがあります。
多くの人に知って欲しい騎手ですので、
もしご存知でないかた、こちらのページへ飛んで、
全文を読んでみてください。
「競馬は馬に任せるのが一番いいんだ」という、
アンカツの身上を坂本さんも語ってみえますね。
しかし、なんというか・・・
人生について、人の死について、深く考え込んでしまいそうです。
本人が編集してDVDにしたものです。
皆様に見ていただきたいのですが、載せるにもパソコンには無知なものですから、親しくしていただいている方にお願いしているところです。
皆様に暖かいお言葉をいただいて、坂本もとても喜んでいると思います。ありがとうございます。
わたしは現役の頃をリアルタイムで見たことがないので、すごさがわからなかったのですが、この映像を一緒に見て話をしてくれたり、周りの方からのお話を聞いたりして、改めて尊敬しいました。
そのうちDVDの映像を載せると思うのまっててください☆
坂本さんと懇意にされていた方でしょうか?
ご訪問いただきましてありがとうございます。
なんと、ご本人編集のDVDがあるのですか?
やばい、それは見たすぎます。
アンカツが理解できなかったと語った坂本さんの騎乗ぶり、
機会がなく一度も見たことが無いので、是非とも見てみたいです。
お急ぎになることはありません。気長に待たせていただきます。