どの猫カタログでもアメショのところには「性格がよく明るく、丈夫で飼いやすい」のように書いてある。一方で「アメショ 気性が荒い」とぐぐると、同様の記事がダラダラと出てくる。かかりつけの獣医は、アメショは気性が激しくて飼い主の居ない所で預かれない子がいる、という。彼の話では「一時持てはやされたが我々の業界では早くから問題視していた」と。うちのアメショはどうだろう?
気に入らないと噛む。言う事を聞いてもらえなくても噛む。ゴハンくれないと殴る。束縛を嫌い抱っこされると必死で逃げる。膝に上がってくることもない。
…やばいじゃないか(汗)
動物病院で採血中に飼い主を噛む。レントゲン撮影中に失禁。エコーのために腹毛を剃られてまた失禁。点滴の針を抜こうと触られて失禁&ダップン。
…明らかにやばいじゃないか(大汗)。うちの子は医療者を拒絶してパニックを起こすタイプだ。
でも肩乗りアメショや抱っこ大好き、膝乗り大好きってアメショの話はよく聞く(ちょっと羨ましい)。ドリアンはどれもNGだが、彼にも甘えたい欲求がある。ゴハンを人間の手から食べたがったり、お昼寝の後は、情けない声を上げながら一目散に駆け寄ってきて、撫でたりブラッシングを要求する。寒くなると椅子に上がって来て私のお尻に顔を押し当てて眠る。これはオッパイに顔を埋めるイメージなのだそうだ。飼い主のそばにあるベッドは、側に飼い主(私)がいる時しか使わないとか、わかり難い愛情表現だが。
思うに、どんな猫ちゃんでも身内にはそれぞれの方法で甘える可愛い子なのだろう。病院や来客などの部外者と接した時の態度が、猫によってだいぶ違うのだと思う。特に動物病院では嫌なことや痛いことばかりされるわけで、そういうことをする相手への拒絶と怒りが激しい子が、アメショには多いのかもしれない。
アメショは飼いやすいかと聞かれれば、私は躊躇なくYESと答える。ドリアンに限って言えば何しろ大らかで体が丈夫。うっかり飼い主が窓を開けたまま寝てしまっても毛が厚いので大丈夫。ゴハンが少々遅れても食べれば上機嫌。一人でほっといても大丈夫。拗ねたり靴にウンコしたりなんて陰険なことしない。トイレの粗相なんかいっぺんもない。少々誤飲してもぶっとく吐く。おしっこはジャージャー出るしお水はガボガボ飲む。執念深さが全くないので網戸やドアを自分で開けられない(開けても閉めないんだから開けなくていい)。うるさく鳴くので別室に閉じ込めても恨む様子もない。来客が来ても人見知りしない。フードを変えても、トイレの置き場所を変えても、部屋を模様替えしても、砂を変えても、なんにも気にしない…初心者向きだと思う。
でも拒絶され手を焼かされる医療関係者の間では評判が悪いようだ。この先生には「もしドリアンが飼い主の手を離れて病院で預かって処置をしなければならないような病気になったとき、うちでは預かれない」と言われた。パニックになると口呼吸になって、それでも触ると心臓が止まるのだ、と。お医者さんの考えや主義もあるだろう。ただはっきりと、リスクがある時は関わりたくないと言われたのだ。そうなった時に本当にこの人が断るかどうかは解からないが、とりあえず思い切り脅された。患者相手に、起こってもいないうちからそういうネガティブなことを並べるお医者さんって、どうなん?
そして今朝…
ドリアンが誤飲していたヒモ(50cm)が無事、出てきましたあああぁ~~~っ!!
下から。(お食事中の方すいません)
先生お世話になりました。エコーでもレントゲンでも映らなかったけど先生の言ったとおりお腹へ流れていました。もうちょっと太いヒモだと上から出るんだが。ていうか、これは完全に飼い主の管理不行き届きです。ヒモは猫の目につくところに置いては絶対にいけません。もう何年も気をつけていて起こってなかった事故だったんだけど、大反省です。ドリアンに随分怖い思いをさせてしまいました。ここ数日は生きた心地がしなかったけど、ドリアンくんの生命力と50cmのヒモを上手に排泄してしまう強い体に救われました。
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