3行日記

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政権交代って…

2009-09-16 17:03:17 | Weblog
 実は結構すごい歴史的瞬間に立ち会っているってことを最近感じてきた。選挙が終わった時は、ああ政権を担当する政党が変わった、と思った。そのことが官僚政治から脱却する意味であるということぐらいは直ぐに理解できた。
 そのことの歴史的な意味を考える。
 なぜ日本がこんなに官僚任せの政治体制になったのか?これは明治政府が始まった時、国を近代化する(富国強兵)という途方もなく大きな目標のために、官僚を中心とした中央集権国家を作ったという経緯があったらしい(クローズアップ現代で言っていた)。当然政治も役所も企業・財界寄りになるわけだ。明治当時はまだ民主国家じゃなかったから、当初の霞ヶ関の人材が将軍による絶対君主制から国の形を変える筋書きを作っていったのだろう。歴史の教科書には紙幣に出てくるような名前しか出てこないが、ずっとお上任せの習慣にあった国民は、統治者が徳川幕府から誰に変わろうが気にせず今日まで来てしまったんじゃないだろうか。「国が」とか「霞ヶ関が」とか地方で普段生活していたら存在を感じる機会ってない。これは、カメラを向けられる度に明け透けな言葉で吠え続けた橋下知事の功績もあると思うが、それほど国家官僚が地方を締め上げ、勝手に税金を自分らのために使い、そしてそういう国家の仕組みを100年以上かかって作りあげて来たなんて、そんな恐ろしい全体像をこれまで想像できませんでした。
 政権政党が変わるということが常に大きな国の仕組みを変えることを意味するわけではない。昔細川首相が誕生しときも自民党は下野したがそういう期待はなかった。ただ、今回民主党は100年ぶりの国家の変革を目指しているような気がする。これは今までの仕組みの全てが変わって、今まで無かったものを得る代わりに今まで上手く行ってた色々なことを失うことになるだろう。何を失うのか、それは変化が生じてみるまでわからないけど。
 歴史を振り返れば、国を変える時、統治者が変わるときはいつも多くの血が流される。フランス革命やロシア革命もそうだったし、イラク戦争も明治維新も、直接的や間接的に血が流れた。そう言った恐怖や暴力によってではなく、市民の意志で国の方向を決めることを民主主義と言うのではなかったかしら?今回の政権交代はこれまでと違って外圧による変化ではなく、「投票」という主権的行為による。選挙の後「これは民主党の勝利ではなく、民主主義の勝利だ」と鳩山現総理が言った。日本人が初めて、自分たちの意志で政権を選べるんだということを経験した選挙だった。いずれその重さがイヤになる時がくるだろう。でも裁判員制度がそうあったように責任を知れば誠実に真剣に考えていくようにもなると思う。自分も含めて。
 明治維新の後も第二次大戦後も、武家とか財閥みたいに持てる者達の力が削がれたし、世の中が変わる時はきっと色々混乱する。作りかけのダムとか道路とか?庇護されてた業界が衰退するとか?生みの苦しみは大きいだろうなぁ。自分的には4年で公務員改革ができれば上等だと思う。「自民党と民主党はカレーライスかライスカレーで大差はない」と社民党の人が言ったが、官僚→国民か国民→官僚…どっちが先かってだいぶ違うやんね。ていうかライスカレーってどんなん?(笑)