久しぶりに映画鑑賞。
2008年製作の映画「縞模様のパジャマの少年」をみる。
繰り返し、繰り返し、ヒットラー政権下の映画がつくられている。忘れてはならない時代があったことを伝えたくて、だろうと思いながら見る。
息子(40代ぐらい。8歳と12歳の父親)は軍人。昇進を重ねて暮らしぶりは家事使用人を何人も雇っている恵まれた生活。
配置転換にあたってのパーティーで、祝賀の挨拶があふれる中、母親が、私は息子がこんなふうになるように育てたはずがなかったのに、と。・・・これは絶対、表に出していはいけない禁句。
新しい任務は収容所の監督官。お抱え運転手もいる生活ではあるけれど、がらりと変わった環境に家族は違和感を感じながらも、軍人の生活とはこんなものだからと、受け入れようとはする。
あるとき、異臭を伴った煙が上がるのをみる。運転手(軍人)は、「あいつらは、死んでもくさいですね」と。
妻は、その言葉に、はっと驚いて、夫の職務を受け入れられなくなる。
お抱え運転手も一緒のある晩の食卓。
運転手の父親の話題になり、連絡を取っていないから知らない、といい、問いただすと、大学教授だったけれど、国外に出た、多分スイスだと思うけれど、一切知らない、を繰り返す。
軍人は、上官には親の消息を知らせる義務があるのに、キミはそれを怠っている、と叱責。
それからしばらく後、
その運転手の姿が見えないことを、尋ねると、
前線(戦争の)に任務替えになった、とわかる。
妻が、夫(軍人)に耳打ちする。
あなたはよかったわね。あなたの場合は(ナチスの体制に批判的なのは)お父様ではなくて、お母様だったから、報告義務から免れることができて、と。
なんとデリケート。
(メインテーマの8歳の少年の話は、クリックすると内容にたどれると思うので、端折りました)
こんな超厳しいケースでなくても、組織に組み込まれた人たちは、自覚的に生きようとすると、常に壁にぶち当たる。
それでも組織に居続けようとするには、流れに乗るか、沈黙するしかない。
8歳の少年の無垢が光る。
現代のわたしたちの近隣の国でも、こんなジレンマを生きているケースが多々あるのでしょうね。
2008年製作の映画「縞模様のパジャマの少年」をみる。
繰り返し、繰り返し、ヒットラー政権下の映画がつくられている。忘れてはならない時代があったことを伝えたくて、だろうと思いながら見る。
息子(40代ぐらい。8歳と12歳の父親)は軍人。昇進を重ねて暮らしぶりは家事使用人を何人も雇っている恵まれた生活。
配置転換にあたってのパーティーで、祝賀の挨拶があふれる中、母親が、私は息子がこんなふうになるように育てたはずがなかったのに、と。・・・これは絶対、表に出していはいけない禁句。
新しい任務は収容所の監督官。お抱え運転手もいる生活ではあるけれど、がらりと変わった環境に家族は違和感を感じながらも、軍人の生活とはこんなものだからと、受け入れようとはする。
あるとき、異臭を伴った煙が上がるのをみる。運転手(軍人)は、「あいつらは、死んでもくさいですね」と。
妻は、その言葉に、はっと驚いて、夫の職務を受け入れられなくなる。
お抱え運転手も一緒のある晩の食卓。
運転手の父親の話題になり、連絡を取っていないから知らない、といい、問いただすと、大学教授だったけれど、国外に出た、多分スイスだと思うけれど、一切知らない、を繰り返す。
軍人は、上官には親の消息を知らせる義務があるのに、キミはそれを怠っている、と叱責。
それからしばらく後、
その運転手の姿が見えないことを、尋ねると、
前線(戦争の)に任務替えになった、とわかる。
妻が、夫(軍人)に耳打ちする。
あなたはよかったわね。あなたの場合は(ナチスの体制に批判的なのは)お父様ではなくて、お母様だったから、報告義務から免れることができて、と。
なんとデリケート。
(メインテーマの8歳の少年の話は、クリックすると内容にたどれると思うので、端折りました)
こんな超厳しいケースでなくても、組織に組み込まれた人たちは、自覚的に生きようとすると、常に壁にぶち当たる。
それでも組織に居続けようとするには、流れに乗るか、沈黙するしかない。
8歳の少年の無垢が光る。
現代のわたしたちの近隣の国でも、こんなジレンマを生きているケースが多々あるのでしょうね。