日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

読んだ本「空中ブランコ」「インザプール」

2005-08-30 21:48:40 | 社会問題
インターネットがつながらない間に「サウスバウンド」の著者奥田英朗の作品を2冊読む。
「空中ブランコ」で直木賞を受賞したという。「インザプール」はそれ以前に書かれた本らしい。
一風変わったというか、相当桁外れな精神科医が患者として訪れるサーカスのブランコ乗り、花形プロ野球選手、人気女流作家など次々と七転八倒の苦しみと格闘している人たちを独特の対処法で切り抜けさせてしまう、まったく面白い話、エンターテイメントとはこんな物書きなんだろうなと思う。
実は2冊読んだのは、アマゾンだと「1500円以上送料無料」につられて、つい2冊になった次第。
我が家では、こんな時は「歯医者さんで2本歯を抜いちゃった」という言い方をします。1本でいいものを割安だからといって抜かなくてもいい歯まで抜くことに例えて。
でもまあ、2冊とも最近珍しく、電車の中で読んで乗り過ごしそうになる程というか、途中で本を閉じるのやだなーと思った本でした。
あの車寅次郎さんのお医者さん版といったら、「それは違う」と寅さんが怒るか、精神科医伊良部医師が怒るか(笑い)。
とにかく癒される本ではありました。


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インターネットがつながらなくて・・・

2005-08-30 21:22:11 | 私の雑感あれこれ
先回書いた文章で訂正したかったのに、モジュラーの故障らしくて機器の取替えに時間がかかってしまいました。
やっとブログ復活です。
先回の選挙の比例区で「惜敗率」が当落の決め手となったのは、同順位の候補者同士の場合でした。1位単独の場合は、やはりライバルなく当選ということですね。
このこと付け加えておきます。
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選挙の話  続き

2005-08-25 12:58:44 | 社会問題
朝のコーヒーを飲みながら
「以前は惜敗率だったよな…」
何のことか、察せられますか。
前の選挙のこと覚えていらっしゃいますか。
そう、今回の選挙、比例区のトップから順に別名「刺客」とも「落下傘候補」とも呼ばれている女性陣が並ぶそうだと新聞記事に。
地方区で落選した場合でも、確実に比例区で当選できるように、上位指名が決まっているとか。
「前の選挙は惜敗率だったから、地方区で善戦した人から順に代議士になれるわけだから、合理性があったのにね」
「きっと、今の地位を辞して立候補するのだから、次の代議士という地位が約束されていないと応じてもらえなかったんだよ」と。
現在充分活躍していらっしゃる女性陣が立候補を持ちかけられて、条件をつけるのは判るけれど、賛成議員を確保したかったからイエスと言わざるを得なかったのでしょうね。
女性陣は国政に熱意があったわけではなく、キャリアアップの感がします。
きっと有能な方だから、活躍されるとは思いますが、
「料理研究家がうちの選挙区にあてがわれるなんて、なんか選挙民がバカにされているみたい」という声も聞こえてきます。
こういう選択をさせてしまうのも、今のこの国の国民のレベルなのでしょうか。
-惜敗率って、前の選挙のときに学習したのに、何で変えちゃうのだろう。
-「世の中 理屈じゃあないんだよ」というのは、今の国政の主、小泉さんなのだろうか。
構造改革は合理的な説明が伴わないと進まないと思うのだけれど、一票の前には、気弱になるのかしら。




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郵政民営化は進めて欲しいと思うわけ

2005-08-24 06:02:45 | 社会問題
なんか、自衛隊のイラク派遣肯定とセットになっているから、どう選択していいものやら微妙なのですが。
例えば住宅ローンを支払い続けていて、契約時より金利が随分低くなった場合、昨今は借換えを検討しますよね。
随分以前、こんな記事を読んだことがあります。
国鉄民営化のとき、国は清算事業団に入用な資金を郵便貯金から借りて対応しました。
その後、貸付金利が大幅に下がり、各所で借換えが実施されているのに、国は相変わらず高金利のまま郵便局への返済を履行し続けていると…。
失念しましたが、その記事には金額も金利も記載されていて、見直しすることもなく膨大なお金が郵便局に流れていると報じていました。
「郵便局に直接税金が投入されていません」と、政府が言っても、各所でこんな甘いお目こぼしが行われているのではないでしょうか。高金利で支払い続ける国という債務者がお客さんの郵便局。特権的契約者の地位にあって、郵便局に利益が出ても納税の義務がない。使途を税務署から詮索されることがない。なんか不明朗です。
国の金融資金の40パーセントが郵便局に集まっている。それを保護しているといえば言えるのでしょう。安定借主(国)あっての郵便局をいつまでも銀行と並存させておかなければならないとは思えないのです。民営化の上、経営者の責任において、各契約、取引を逐次の見直しして、明朗にする。それでこそ活性化すると思うのですが。
公共事業資金の借り入れについても、国鉄清算事業団の件が例外ではないような気がしますから。
ああ、でもこの度の選挙は選択肢がない…。
「えっ!『刺客を送ったから、投票しろ』だって?」
「その刺客さんにイラク派遣自衛隊の撤退の案件は質問していいですか」

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今の時代の傍観者として・・・

2005-08-23 07:34:07 | 私の雑感あれこれ
「サウスバウンド」で八重山諸島に住む人々にとっては琉球王朝は搾取する権力でしかなかったことが書かれていた。
沖縄といっても、背負っている歴史は複雑でひと括りには出来ない。
沖縄旅行したときのことを思い出したり…。
沖縄名物というあの紅型、あれは琉球の上流の人しか身につけることが許されていなかったと聞いた。
琉球舞踊にしても、綺麗な衣装を着て踊る優美な踊りは上流階級のもので、民衆の踊りと称されるものは、野良着で踊るリズムの速い勢いのある踊りだった。
今観光客として出かけると、説明を受けながら楽しむことは出来るけれど、かつて民衆としてその地で生まれてきた人は、色鮮やかな紅型の衣装を着ることもなく、優雅な音曲も禁止されて、見聞きするどころではなかったのだろうと、そう、思ったことを思い出した。
この思いは、その昔八丈島へ行ったときも同じ。
黄八丈を染めている作業場へ案内され、かつては江戸の大奥の人たちが…と。贅沢が許されるのは権力の近くにいる人たちから。黄八丈を染めている人たちはその手に染料を沁みこませ、毎日作業を繰り返していたことだろう。
時代が下って、機械化が進んだことから、贅沢が一部のものではなくなったけれど、私には、いつも「伝統です、名産です」と紹介されると、ちょっとその時代を空想してみる癖がある。
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「サウスバウンド」続き

2005-08-23 07:11:19 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
一家は垣島から更に船で西表島へ。かつて入植者が住んでいた廃墟を改修して住み始めるが土地を買収した観光事業者から不法占拠と攻め寄られるが、元過激派のアナキストである父は頑として応じない。土地はいつから国が管理し始めたのか、国が管理することを当然のこととして受け入れることを拒否し続ける。この島の人々もかつては琉球政府に人頭税を負荷されたりと、苦しみの過去が語り継がれていることから、反体制を貫こうとするこのアナキストに心やさしいのだが…。
12才を目前にした少年は、東京とは異なる受け容れ方をされている父を一面見直し、父とどこまでも行動を一にしようとするこの地へ来てから若返った母親の隠された経緯を知る。立ち退きの実力行使の末、父と母は船出する「サウスバウンド」へ。

最近は題名で買わせる本が多いのに、これって損しているよね、「バウンド」って…?
「ほら、新幹線の中で文字盤の案内あるだろ。あの『bound』だよ」
「そうか、南行き…」一家で西表島に向かい、更に居場所を求めて夫婦で地図にも書かれていない島「パイパティローマ」へ船出していったから。
初めて知った作者の本。久しぶりに、面白く読んだ。
出版の世界でも、キャッチフレーズが先立つ世の中で、楽しい時間が持てました。
お薦めです。
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昨日から読み出した本「サウスバウンド」

2005-08-18 07:19:08 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
著者奥田英朗、直木賞受賞第1作と帯には書いてあります(私は受賞作は読んでいません)。
東京中野界隈の小学6年生二郎と仲間達。ゲームセンターがあったり、携帯電話を使ったりは今時だけれど、繰り広げられている世界は子供の事情で目いっぱい真剣だ。八方塞を乗り越えるためにあらゆる知恵を絞っているところが、どこかでであった物語と共通していて懐かしい。但し、この二郎君に元過激派という父親が立ちはだかっていて、世間の論理が通じない。
理屈では通らない子供の暴力の世界を仲間達と体験しながら、6年生の二郎は、よその大人と違った主張をあたり構わず通してしまう父親の存在に手を焼きながら、母親と姉妹の5人家庭の中にいる。
居候の過激派が事件を起こしたことをきっかけとして、突如南の島へ一家で移住するのだけれど(それでサウスバウンドという書名になっている)、そこでは思わぬ歓迎を受ける。父が琉球王朝の圧政から反体制のリーダーの子孫らしい。
と、ここまで。続き、今日読みます。

子供の話の本を思い出しながら
半村良「晴れた空」
井上ひとし「野球…」書名忘れた。戦後東北から東京まで軟式ボールを買いにきた話があった。
灰谷健二郎「兎の目」「太陽の子」
ゲームセンターがあり、携帯電話が出てきても、どこか子供が格闘している問題は共通しているものがある。
この子は、生まれて1年。生まれて6年。生まれて12年。
子供を見るとき、どこかそういう捉え方をしていた。
○年生になったら、○○だから、だから今のうちに◎◎しておかないとという対応の仕方は極力避けてきたつもりだ。その子にはその子の辿った年月。
書かれている時代は違っても、10年ぐらいの年月を経験した子供たちの動きは、すがすがしい。本人たちは必死で、子供ってなんて生き難いのだろうなんて考えているかも知れないのに、失礼かな。

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9月の選挙、立候補者模様

2005-08-17 06:45:55 | 社会問題
選挙立候補者の名前があがりだした。
元ミス東大のキャリア官僚が話題になっていましたが、昨日の夕刊には、前の国連軍縮大使猪口邦子さん、そしてライブドアの堀江貴文氏もか?と。
選挙となると知名度が党の集票力に寄与することになるから、党幹部の方々は知恵を絞っておられるのだろう。
話題性がグンとアップすることは、投票率にも影響があるから、堀江氏が立候補となると今まで選挙に行かなかった層にも、政治に関心をもつようになりいいことだと思う。だけど、あの若くてやりたいことがいっぱいありそうな人が国会で朝から晩まで椅子に座っているという時間の過ごし方に充実感を覚えるだろうか。ちょっと疑問符。
いつか、国会休憩中にお酒を飲んでいた議員がいると話題になったけれど、「そりゃー、朝からずっと、論議の内容も殆ど了解済みの事項を聞かされて、かつ自分の発言の機会がないことがわかっていたら、誰だって一息もふた息もつきたくなるよ」と、同情の声も。
選挙戦を戦う時は、その知名度で高く評価されるけれど、なってしまったら新人という立場になり、党の1票にカウントされる頭数でしかなくなるとしたら、堀江さんやっていられないのではと、余計なお世話をしている次第です(笑い)。
郵政民営化に反対した議員を地元の自民党が支持をするというややこしい関係も出てきました。自民党県連とかではそれを職業として生活がかかっている人たちもいるのでしょう。理想を語れる人とコツコツと下支えの仕事で生活している人、一選挙民には解らない事情があるのでしょうね。
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おさがりの話2つ 子供の感性

2005-08-16 21:17:28 | 子育ての周辺
その1
小学校に入ったばかりの頃だろうか。
娘はスヌーピーの絵柄の青いズック靴を通学に履いていた。
「お母さん、クラスの○○君ね、私の靴を見て『青いから男の靴だ』って言うの、当たり前だよね。大阪の時の◎◎君のおさがりだものね」
当たり前のことを指摘されて娘はきょとんとしたらしい。
○○君、女の子に対するパンチだったのかもしれないけれど、「当たり前」と返されては肩すかし…だったろう。
その2
小学校2年の息子の話
ご近所のお兄ちゃんからピアニカのおさがりがもらえることになった。
学校に持っていくために、息子の名前を書いたシールを元の持ち主の名前の上に貼ろうとした時、「お母さん、それじゃあ△△君の名前が見えなくなってしまう。せっかくおさがりもらったのに」と。
ということで、ピアニカには二つの名前が並んだ。
息子にとってはすっかり染込んでいる△△君の名前が付いていることが誇らしかったのだろう。
生活臭の染みた大人の心にいつも涼風を吹き込んでくれるのが子供。子育てはそんな日々だった。
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夏に重なって秋の気配

2005-08-16 06:40:33 | その他
お昼前近所のスーパーへ買い物。
信号待ちで、歩道の腰の高さの車止めのポールにてをやる。
鋼鉄のそれは、じりじりと熱されており、手のひらに伝わる熱が心地よい。
炎天でのほんのひと時
目を閉じで熱さを受け止める。
体の中の湿り気が炙り出されて心地よいのか。
この暑さは子供の頃も同じだったと一瞬思ったから懐かしかったのか。
皮膚を突き刺す暑さは記憶のどこかにあると。

そして、夜中
網戸の外から虫の音が
「えっ、もう」
いつもそう思う。何度目かの晩には「もう、秋だね、虫の音」と言葉を交わすけれど、初めてのときは、いつも「えっ」である。
次の季節に移っていくのをちょっと待ってねと、声を掛けたい気分になるのに、誰に掛けようもなく、いつも次の季節に慣れていく。
あはは、当たり前だよね。

さて、整理しなくてはならない事項を抱えていた筈なのに、またまた、別の方面から球が飛んできた。
今日から仕事、仕事というコアがあって、その後先に考えるのがいい。下手な考え休むに似たり。
仕事柄、時間という治療薬もあることを知っている…ハズなんだけどな。







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