日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

「お金は神様じゃない」というタイトルの新聞記事から 

2012-03-31 07:47:38 | 私の雑感あれこれ
3月30日朝日新聞掲載のデフレ研究の大阪大フェロー小野善康氏へのインタビュー記事。この5、6年は地下鉄で新聞を読むこともしなくなった私だけれど、もう一度読み直そうと思って、紙面1枚だけを抜き取って地下鉄に乗った。

――今はバブルだと。
「80年代に起きた土地や株のバブルと今のデフレ不況はまったく対極のようですが、同じ病理です。デフレは物価が下がり、同じ金額で買えるモノが増える現象。つまりお金の価値の上昇です。今はみながお金を欲しがり、価値が異常に膨らんだ『お金のバブル』状態なのです。

中略
「(略)
だから、使わないことで安心感、満足感を得たい。そういうバーチャルな妄想に浸りたい。そんな欲望がむしろ高まっているのです」

――デフレ不況の解決法を専門家らが示せないのはなぜか。

「(略)
主流の新古典派経済学では、お金を『モノを買う触媒』としか見ていない。だから、お金そのものへの欲望がモノへの需要を抑えている今の状況を想定できないのです」

――大恐慌で生まれたケインズ経済学でも、だめですか。
「ケインズは、いつでも使える自由が欲しくて『流動性選好』という理論までたどり着いたが、そこで終わった。お金への欲望が限りなく膨らみ消費の欲望を抑えることまで考え付かなかった。それでお金さえ渡せば需要は回復する、というとんでもない誤解を後世に広めてしまったのです」

(略)
「(略)
成熟社会の経済をうまき回すには、人生の質を高める高度消費が必要なのです。生活者自身も知恵を絞って、いろんなことを楽しむ知性や体力を磨かないいけない」

(略)
「(略)
お金をためることより、使うことにもっと知恵を絞って欲しい。それが若者の雇用を生む社会貢献にもなるのです」

略ばかりが多い、引用でした。
この手の経済学の話は目から鱗。凝り固まった思考を解いてもらった感があります。
イエ、実は連れ合いが日頃の考え方に通じていて、節約魂が抜けきらない(お金を使うのが下手な)私としては、夫の思考の確証が欲しいという気持ちもありました。
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映画「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」を観る

2012-03-30 06:54:46 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
久しぶりに、映画館に封切映画を見に行く。
マーガレット・サッチャー鉄の女の涙
春休みの子供たちも賑やかな映画館。
ホップコーンの甘い香りでイッパイ。劇場もいいものですね。
最後に映画館へ行ったのは・・・と思い返す。あの銃撃シーンが多かった「ミュンヘン」だった。なんという選択癖なのかと、我ながら苦笑。

で、「マーガレット…」の館内は、20人ほどの観客。極めて平均年齢が高い。
ワタシが若手かしら、と。ウッフフ

メリル・ストリープがアカデミー主演女優賞の話題作。
認知症のサッチャー元首相と、若手女性議員として社会にかかわっていく彼女。往年首相として活躍する彼女の幾度もフィードバックする構成になっている。
テーマは、彼女の成したことにあるのではなく、「彼女の成してきたこと」と「今」を描写することにあるのだろう。
社会的有益な仕事に生きていくのだと、恋人に語る若きサッチャーの清々しさ、フォークランド戦争で一歩も引かなかった強固な意志。事実に基づいているだけに、圧倒される。
で、「今」は、亡夫デニスの幻覚との語らいの日々なのである。

メリル・ストリープは、雑誌アエラ(この封切映画のこともあり、表紙を飾っていた)の取材に対する彼女は、同世代として魅力的。
40代になったら、オファーが来るのは、魔女役だったりで、ハリウッドは女性の若さ重視の世界だったと語る。
「私はドアをほんの少し開けただけ。あとに続く女性たちが歩きやすい道であれば、こんな嬉しいことはありません」

そして、ワタシに言い聞かせるために、記事の中からこのフレーズも引用しておく。
「現在の自分の中に、未来の自分も過去の自分も見つかるはずです」
うーん。

つけたし。
比較しては悪いけれど、先日まで見ていたNHKの朝ドラ「カーネーション」の高齢になった糸子のメイキャップ(老人性の肉の首周りのぬるみ具合)とのレベルのちがいの何たることか!映画製作の周到さに圧倒される。


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今を生きる

2012-03-29 07:24:28 | 私の雑感あれこれ
今を生きる」っていうアメリカの東部の高校生活を描いた青春映画があった。
高校の文化課目でだったのか、高校1年の息子が「感動した」「涙がでたよ」といっていたのを時々思い出す。その後なんどかビデオでも見たものだ。

いつであっても、「今をいきる」というフレーズが背筋を伸ばさせてくれる。
私の世代になると、映画のような高校生に比して、なんと多くの過去を持っているか。笑
20年前、30年前、いや40年前も50年前も記憶で遡れる。笑
そんな長い道筋を辿って、今がある。

時々頭をよぎる。
愚痴っていたのだろう。
そんな私に、かけられたことば。
「お母さんは、なんでもできるのだよ。なんでもできるお母さんが、していないだけなんだよ」と。
「まったくだ」と思った。
本当にやりたければ、たとえ障害があっても乗り越えていくものだろうし、「そこまでの気持ちがないくせに」という切り口でのことば、でした。
ま、そんなレベルの、ワタシ、です。
あ~、5分10分の時間との格闘して子育てと仕事をしていましたけどね。
そんなのは、したいことが出来ない理由にはならない。アッハハ

「今を生きる」
いくつで使っても清々しい言葉です。
たれかが使ったから、といって言葉が品切れにはなりません。
私たち夫婦は、それぞれ60代の「今を生きる」そのものです。

高校時代に、映画「今を生きる」に感動した息子は、今、自分の心がゆすぶらされたときの思いを、ときには思い出すのだろうか。
鑑賞後の話題で、わが息子は、登場する高校生の中で、おとなしい弁護士の息子が映画の主人公だといっていた(わが身になぞらえていたのか。苦笑)。その後息子は、映画のメイン主人公のひとりのように、演劇やミュージカル、踊りにはまっていったっけ。あんなにも目立つことがキライだったのに。
さて、今は、仕事に追われての生活なのか。
でも、誰にとっても「今を生きる」だろうし、
ふふふ、こんな話題、お母さんなんかに言われたくない!と
跳ね返されるだけ、でしょう。

はて、ワタシのわが夫婦の「今を生きる」です。
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MRIの結果は

2012-03-28 16:25:12 | 健康
なんともなかった。外科的治療が必要な原因はなかった。
でも、診察室に入る様子を見て、「痛そうですね」と。
膝にたまった水を抜きましょうか。
ということで、20CCほど抜いてもらった。聞いたことはあるけれど、初めての体験!
帰りは最寄り駅から歩いた。
普段は20分のところ、痛みを堪えて、立ち止りながら。
ま、数歩ずつでも前に進んでいれば、いずれ帰宅できるだろう、そんな気分で歩いていた。
倍以上もかかっただろうか。
「ダイエット」のカテゴリーに分類した。
膝の負担を軽くするためには、体重負担を減らすこと。
ストレッチを続けること。
それしかない、のだから。

ああ、持病にはしたくないものだ。


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椿

2012-03-26 06:38:10 | 絵画・マイギャラリー
椿。
2年目なのだけれど、植えた場所が悪かったのか、元気がない。
大きく育った八朔の根っこが伸びていて、椿のテリトリーを広げようがないのだろう、と。
花が終わったら移殖しようと思っています。
私の頭の中では、幹もしっかり、葉もつやつやとした椿のイメージだけは出来上がっていたのに、この1年は足踏みというか、現状維持に精一杯の小さな椿の木です。
日本には襖絵という文化があります。
自宅の襖に、自分好みの構図で描いたら・・・、狭い和室では、うるさいかしら、ね。
そんなこと空想しながら眺めていました。
ようやくスキャナーの調子が戻ったので掲載。
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復興に向けて

2012-03-24 07:39:15 | 社会問題
復興に向けて、連日ガレキ処理のニュースが報じられている。
民間企業も燃料として受入れていたり、自治体としての受け入れの話題も出てきている。
そして、わが愛知県。
先日来、大村知事のガレキ受入れについてのニュースが流れていた。
「処分場予定地は目途がついたから、焼却施設の建設費用を国が負担してくれるのであれば、わが県としてはガレキを受入れるという申入れをした。被災地のガレキを償却する施設だから、国がお金を出すのは当然でしょう」というのです。
アレッと思いました。
「国の費用で焼却施設を作る」コレって、公共工事の誘致と同じ路線ではないでしょうか。きっと、土建業者など仕事が出来る業者の拍手の声が聞こえてきそうでした。
これから焼却施設を作るのなら、なにも東北から愛知県まで運んできて償却しなくても、地元で建設すれば、地元にお金が落ちるし、仕事も生まれます。それを、「ガレキ処理に名乗りを上げる」形で、お金を誘導しようと言う・・・、旧来の公共事業誘致体質そのものです。
そして、昨日同じ愛知の民主党古川議員(現政府メンバー)から、新たな施設の建設資金については了解していない、との訂正が成されました。
そりゃーそう、災難で出費がかさんでいるのに、弱り目に祟り目みたいなことを要求するのはみっともない、と思っていたから納得できました。

もし、どうしても新償却施設が必要なら、輸送コストのかからない被災地の近くにすべきです。被災地に公共工事を起こして、仕事が増える(既に、特需は起こっていると思いますが)というプラスに持っていくべきです。

名古屋市は、陸前高田市に継続的サポートをしているのに比して、なんとお粗末な提案、と思ったことを綴りました。

もし聞いてもいいのなら、
「ガレキ運搬費用は誰が負担しているのでしょう。」
どこかで既報済みなのかも知れないけれど、民間企業がコスト込みで協力しているなどと言うのであれば、広報してほしいものです。
アレッ、私が情報に疎いだけかしら。
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初MRI体験

2012-03-23 06:50:33 | 私の雑感あれこれ
ヒザの完治を目指して、MRI検査を受けた。
初めてのこと。耳栓をして、30分間患部を動かさないように、と指示を受ける。
(妊娠初期の)娘の事故のとき、CT検査の結果を聞きながら、放射能を使わない(磁気の)MRI検査ではダメですか、と質問したら、「どうして今の(意識がなくて、不定期に頭を左右に揺らしている)状態の彼女はじっとしていられないでしょ」と、お医者さんに言われたことを思い出しながら。
意識が戻ってから、彼女は何度かMRI検査を受けたけた。
ああ、こんなに騒音のうるさい検査だったのか。私はヒザだけれど、頭部がドームの中に入っての30分は大変だったろうな、など、思い巡らす。
さて、今日は検査だけ。日を改めて結果を聞きに行かなくてはならないのが、面倒でもある。

そして、収穫。・・・表現が不適格かな(苦笑)。
検査室近くの廊下にかかっていた水彩画、私好み、でした。
じっと眺めて、細部は老眼鏡で見て(苦笑)、額装もチェックして(またまた苦笑)など、教わるところ多し、でした。

ついでに、書き加えると、
私の次に順番待ちの女性が来ました。
「あっ、どこかでみたことある~~~洋服」と。
直近で届いた通販雑誌に載っていたワンピースでした。
「欲しいな・・・。でも、かつての私にはOKでも、いまじゃぁ~~」と判断して諦めていたものです。
「あー、彼女もあのページで目が留まりチョイスしたのだ、うふふ。美人だし、スタイル悪くないからチョイスしたんだねー」などと、(ワタシの)ココロの声が申しておりました(苦笑)。
洋服には、流行に関係なく、「好み」があります。
昨今の(いつごろからことをさすのか!)私は、「自分では好み」なのに、それを身に着けたワタシがサマになっていないことまで判ってしまい、キワメテ残念なのでありまーす。トホホ

追記:病院の的確な診断治療のおかげで、無事健康な赤ちゃんが、去年産まれました。
交通事故に遭った氏名不詳者にも、万全の診察と治療をしてくれる医療の仕組みを持っていることに、重ね重ねも感謝しています。

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実はヒザが情けない。

2012-03-16 22:11:22 | 私の雑感あれこれ
(自転車で転んでから)「ヒザが痛い!」と言い始めて1年になるのに、まだ完治には遠い。
水曜日のデスクワーク中、どうしたことか、その左ヒザがなんとも腰掛けて曲げている角度から動かせない状態になった。
なんとか伸ばそうとすると脂汗がでるほど痛くて伸ばせません。
で、立ち上がれないのです。
このまま腰掛けたままの状態で、じっとしているわけにもいかず、病院にいかなくてはとは思うものの、少しでも動かすと痛くて片足立ちであっても、立ち上がれないのです。
困った!
先にタクシーを止めて待ちます、と同僚は気を使ってくれたのですが、とても簡単にはエレベーターで1階まで降りられず、はたと困りました。介護タクシーは車椅子を積んでいないだろうか。まず病院で車椅子を借りてきてもらってからタクシーで行こうか、とか、いろいろ思い巡らしました。
いくらなんでも救急車は大げさです。
で、どうしたかというと、事務椅子(車付き)に腰掛けたまま、押してもらってエレベーターに乗りました。
まったく、滑稽な図なのです。椅子に座ったままエレベーターです。でも、救急車で他人様に迷惑をかけるよりもマシです。
その方法で、エレベーターを下っているとき、
「あっ、治った」そんな瞬間がきました。
すっと立てました。そして歩いて、沿道に止めたタクシーで病院に。
なんとも、痛くて、困って、滑稽な時間でした。

整形外科医の診断では、「半月板が関節に引っかかったのでしょう」とか。
早く「ヒザが痛いこともあったよねー」という言い方が出来るときが来るようになりたいものです。
ヒザの痛みで動きが減ったのが原因だろうけれど、太ももの筋肉が衰えたのも現実。情けない。
来週MRI検査することにした。完治を目指したいから。
そして、予定変更せずに翌日フキノトウの会を出来たことは良かった。
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第1回「フキノトウを食べる会」終了  笑

2012-03-15 17:06:44 | 私の雑感あれこれ
時期が遅すぎました。
朝フキノトウと菜の花を採りに行ったら、フキノトウはなんとか小さめの4本取れましたが、半月早かったら、と悔やまれます。
で、メニュー
①天ぷら
・フキノトウ
・菜の花を春巻きと海苔で巻いたもの
・うど
・人参(無農薬自家製)
②赤飯(友人の到着時間を見計らって作った)
③稲荷寿し
④ウドのサラダ
⑤ウドの皮を使ったキンピラ
⑥自家製キクイモの奈良漬
⑦ひじきと大豆などの煮物・・・自家製人参入り、時間がかかるので作り置きした。
⑧菜の花のお浸し
⑨自家製大根と油揚げの味噌汁
⑩ウグイス餅
⑪果物・トマトジュース
⑫お喋りの花(笑)

稲荷寿しとウドは友人らの持参。
私が天ぷらを作っている間に、友人がウドの皮を剥いて身をサラダにして、皮をキンピラにする。手際よいのは、お互い主婦暦ウン十年だものネ。笑

先日新聞に掲載されていた、菜の花の天ぷらに挑戦したけれど、私的には、春はフキノトウのほうが圧巻だと思う。ウドの天ぷらも美味しかった。そして、自家製人参の天ぷらは味が濃く甘みがあって、いつ食べても美味しい。
ウグイス餅は手作り。ウン十年ぶりだったので、一昨日に試作しての今日の本番。試作のほうが形よく出来たのに、少々くやしい。

殆どの人が知らないと思っていたキクイモだけれど、友人らはキクイモに関心を持っていて、つまんだ奈良漬も評判が良かったのでうれしい。

お肉もお魚もない、地味目のメニューだけれど、お喋りの花が咲いて、楽しかった~。


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菜の花満開の渥美半島

2012-03-12 06:54:44 | 旅行・休養
10日、いつもの宿に一泊。
後日の備忘録のために記している。
家をでるときは、今回は天気はイマイチかしら、と思っていたのに、段々雲も晴れて、ホテルに着くころは上天気。
日没を一望できる部屋に入ると、いつもの絶景。
なんどこの景色をスケッチしたことか(笑)。
ワンランクアップの広い部屋が満室で、よって、食事会場では眺望のよいテーブル席はムリかなと諦めていたけれど、イヤ、窓辺の席に案内されラッキー。
翌日の帰路、いちめんの菜の花畑に車を降りて散策。ポカポカ陽気でコート要らずの一日。
イチゴ狩りの幟がアチコチで目に付いたけれど、2月に体験したばかり(気温の低い時期だからか、イチゴの味はイマイチでした)なので、今回はパス。店頭のイチゴ2パックを購入して賞味。美味しかった。

そして、あの日から1年後になる翌日の2時46分には帰宅していた。
幸いにして、遠くから復興を祈る立場。
マスコミ報道はパターン化しがちだけれど、いろんな事情が山積しているのだろうな、と思いを馳せる。

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