2月下旬(但し2年前の)。ポルトガルからバスでスペインへ。どの街からの移動中だったか、途中オリーブ畑の一本道をバスで3時間ほど(ごめんなさい、アバウトです)。
とにかく日本はまだ寒風の季節なのに、南欧は晴れ晴れとした青空で一面のオリーブ畑をトコトコとバスは進んでいきました。
どの畑もオリーブの木は収穫運搬の車が入るように間を取って植えられており、乾いた地肌がアフリカの続きの風土だということを思わせる。
添乗員さんの話によると、
かつては広大な森だったのだけれど、あの大航海時代に気候まですっかり変わるほど木造船建造のため森林の伐採が繰り返され、砂漠化したとのこと。その後作物としてのオリーブの木が植林されたそうだ。
それですっかり辺りはオリーブの畑。
この国は大地主制が現在も認められていて、オリーブ畑の持ち主は都会に暮らしていて、収穫の季節にはアフリカや南米から来た労働者が摘み取り作業にやってくるという。
北アフリカは距離も近いし、繋がりも強いのは納得。そうか、かつての植民地は南米にもあったわけだし…と、丸い地球儀を思い浮かべる。
バスの中の時間は長い。
1970年頃まではこの国の義務教育は4年間だったとの話。
だとすると、今40歳代の人は義務教育4年の頃の人たちなのか、と計算してみる。
それまでは軍事政権だったわけだから、今に続く民主主義の歴史は日本より浅いのか…と。
長い時間を利用して、添乗員さんは沢山の話を語ってくれた。
ユダヤの街に生まれたキリストの話、イスラム文化の話、スペインとオランダの勢力争いのことやら、中世のヨーロッパの込み入ったお国事情。
彼女、すごく話し上手で判りやすかった。
「私は1時間バージョンでも、3時間バージョンでも随意に話できます。長いバスの中、皆様眠い方も多いでしょうが、お一人でも聞きたい人があれば、話します」と。
見事なプロでした。
本当はこれはガイドさんの仕事なのに、ガイドさんは形として同乗しているスペイン人(挨拶程度しか日本語が話せない。ガイドを雇うというルールがあるため、適格者がいなくても同乗してもらっている次第。よって、日本からの添乗員さんがガイドを兼ねる)
マドリッドでは夕食後、家族ぐるみでやっている洞窟のフラメンコ踊りを見た。
木戸銭をおばあさんに払い、お父さんとお兄さんがギターを弾く。
踊るのはお母さん、お姉さんといとこたち、そして10歳くらいの女の子。
フラメンコはジプシーの踊り。この少女は夜遅くまで私達に踊りを見せてくれるけれど、翌朝学校へ行くのだろうか。眠たいだろうな。サービスで配られた赤い色の飲み物を飲みながら、そう思ったりした。
とにかく日本はまだ寒風の季節なのに、南欧は晴れ晴れとした青空で一面のオリーブ畑をトコトコとバスは進んでいきました。
どの畑もオリーブの木は収穫運搬の車が入るように間を取って植えられており、乾いた地肌がアフリカの続きの風土だということを思わせる。
添乗員さんの話によると、
かつては広大な森だったのだけれど、あの大航海時代に気候まですっかり変わるほど木造船建造のため森林の伐採が繰り返され、砂漠化したとのこと。その後作物としてのオリーブの木が植林されたそうだ。
それですっかり辺りはオリーブの畑。
この国は大地主制が現在も認められていて、オリーブ畑の持ち主は都会に暮らしていて、収穫の季節にはアフリカや南米から来た労働者が摘み取り作業にやってくるという。
北アフリカは距離も近いし、繋がりも強いのは納得。そうか、かつての植民地は南米にもあったわけだし…と、丸い地球儀を思い浮かべる。
バスの中の時間は長い。
1970年頃まではこの国の義務教育は4年間だったとの話。
だとすると、今40歳代の人は義務教育4年の頃の人たちなのか、と計算してみる。
それまでは軍事政権だったわけだから、今に続く民主主義の歴史は日本より浅いのか…と。
長い時間を利用して、添乗員さんは沢山の話を語ってくれた。
ユダヤの街に生まれたキリストの話、イスラム文化の話、スペインとオランダの勢力争いのことやら、中世のヨーロッパの込み入ったお国事情。
彼女、すごく話し上手で判りやすかった。
「私は1時間バージョンでも、3時間バージョンでも随意に話できます。長いバスの中、皆様眠い方も多いでしょうが、お一人でも聞きたい人があれば、話します」と。
見事なプロでした。
本当はこれはガイドさんの仕事なのに、ガイドさんは形として同乗しているスペイン人(挨拶程度しか日本語が話せない。ガイドを雇うというルールがあるため、適格者がいなくても同乗してもらっている次第。よって、日本からの添乗員さんがガイドを兼ねる)
マドリッドでは夕食後、家族ぐるみでやっている洞窟のフラメンコ踊りを見た。
木戸銭をおばあさんに払い、お父さんとお兄さんがギターを弾く。
踊るのはお母さん、お姉さんといとこたち、そして10歳くらいの女の子。
フラメンコはジプシーの踊り。この少女は夜遅くまで私達に踊りを見せてくれるけれど、翌朝学校へ行くのだろうか。眠たいだろうな。サービスで配られた赤い色の飲み物を飲みながら、そう思ったりした。