夜桜見物

行ってきましたよ、市ヶ谷のお堀のそば。
桜を愛でつつ酒、ではなく、ブランコこいでいました。
前の会社の同期とちょっとばかり話します。
もう同期はばらばらになったんだけど、それでもどっかに繋がっていて
桜をみると、今でもすぐに、春の研修時に過ごした一週間が思い出されます。
なんだかすごく切ないなあ。

木蓮

この時期、たくさん咲いていますよね。
白いおおぶりの花。
紫色もあるけれど。どっちも好きですし、どっちも好きでない。
木蓮って綺麗だけど大柄な女のイメージがある。
花が目立っててちょっとだけバランスが悪いどこかすっきりとはさせない、“大柄な”女。
白い花が枯れてくると茶色く醜くはじから縮んでくるってのも
好ましくない。根元からぼっとり落ちるのも。
白い肉厚の花って椿も、くちなしも、茶色くなって最後は醜いんだよね。
蓮みたいに一枚一枚はらり、と落ちないし、茶色くしわがれた姿がまるで老婆みたいにも見える。
やはり人間と同じように、美しい姿もいずれは朽ちて行くように出来ているのでしょうか。
木蓮が桜のようにはらはらとはかなく散っていたら、きっと薄幸の美女のような扱いだったと思うんだけどなあ。

だから、木蓮は私にとってはいまだ、“大柄な女”のイメージのままなのだ。