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さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

飯盛山へ

2021年03月29日 | 東北シリーズ


会津若松の街はずれ。俺の嫌いな典型的車ビュンビュン県外資本チェーン店の並ぶ
景色だ。飯盛山へ向かって、1時間ほど歩くのである。夜の酒まですることがないので、
散歩に出たわけです。観光地を巡る循環バスは、このご時世で間引きしているらしい。
乗ってもいいけど、時間があまっているし飲み過ぎなので運動したほうがいいかもと。


到着しました。以前に来たとき、有料エスカレーターに誘う録音の声で「上まで階段を
登るのは、すごォ~~く大変です!」というセリフに噴き出して、維持に協力する意味でも
乗ったのだが、1時間以上歩いてきたので、数分階段上るだけだからな^^;


さて白虎隊の少年たちが「お城が燃えている!」と絶望して自決した場所です。
この見つめている方向がお城なんです。


さてどこだ? 遠くてお城がはっきり見えません。
しばらく見てて、「木のあるところだ」と気がついた。


カメラの望遠を最大にして、そちらを撮影。その画面を見たらわかりました。
なんだか白い棒が立っている。あれ、規制したらどうだ?(^益^;


さてもう一度、会津若松を一望。山に囲まれていい所ですー。


少年たちの墓。


戦士となった十代の少年たちが、自分たちのお国が負けたから、潔く自決しよう、と
集団自殺。中には「俺、死にたくないな」と思ったやつがいたんじゃないかと思ったり。
だって私だったらそう思いそうだもん。それを「恥」だとする同調圧力。これは厳しい。
「俺はごめんだね」とやりたいところだが、もし父ちゃん母ちゃんなんかが「いたた
まれない」なんてことになったら辛いだろなー。武士の子は、「家」を背負っているから
なあ。しかしねえ、戦争って、戦う相手にだって父ちゃん母ちゃんいるんだぞ。。。


「さざえ堂」です。らせん状に登っていき、またぐるぐると降りてくる。すれ違わない
構造というのが独創的なのです。ここの前をあまり歩きたくなかった。というのは
切符売り場のおばちゃんが、人が通るとマイクで「珍しい、素晴らしい、是非見ろ」
といったことを連呼するわけで、それを無視して通過するのは、まるでひと昔前の
デパートの洋服売り場でしつこい勧誘を振り切るような精神的強靭さが求められるのである。
しかし!なんと今回は黙っていた!どおしたんだろう。まさか人が違う?疲れてた?
俺の顔を見て「こいつは入るはずがねえ」と踏んだのか?


まだ入ったことのない記念館に入りました。こうやっていつも一気に急いで見ないで、
「またいずれのときに」と残しておくのも大事です^^

いろんな展示品を見ましたが、2階では白虎隊の歴史を説明するアニメをひとりで
見ました。そりゃあこの地の伝説であり、悲劇であり、語り継ぐべき話なのでしょうが、
「美化」というのは言い過ぎですけれど、「死ぬこたぁねえだろ」とか「可哀そうに、
だから戦争っつーのはいけねえんだよ」という解釈は封印した内容になっています。

「一緒にするな」と言われそうですが、子供らが殺戮に駆り出されているという意味では、
イスラム国やタリバンなどを思い出すわけです。「〇×のために」と、それぞれの立派な
イデオロギー(考え)があるのでしょうが、私は子供らを殺したり殺されたりという
命のやりとりに参加させるのは反対なのです。