さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

英世青春館

2019年02月19日 | 東北シリーズ



宿泊したホテルのすぐ近くに、野口英世の記念館があります。まだ見たことなかったので、
今回の滞在の最後に寄ることにしました。



古い蓄音機。野口英世は浪曲を聞いていたとかw



アメリカに渡って学び、南米やらアフリカやら、世界中を旅した英世さんですから
ハイカラな帽子を持っていたのですね。



当時の会津の街。こういう写真を見るの好きだなー。



この机で勉強していたと。俺の家にも、こんな机があったんですよ。



「野口英世の少年時代」というアニメのビデオが見られました。



小さい頃に火傷をして苦労したけれど、頑張って勉強し、医学の道を目指す、という
ところまでの話でした。

この人、ノーベル賞候補になる程に素晴らしい研究と活動を行った抜きん出た才能、
努力、行動力の人で、お札にまで顔が印刷されることになったのですが、これがまた
大変な放蕩者で、医学の道を進んだ学生時代にもう借金して遊び始めていたので、
アニメもその前までにするしかなかったのでしょう。w(^益^)w

大金を借りて医者の試験を受けに上京した時、遊びまくって金を使い果たし、知り合いに
泣きつくという始末。その後アメリカに留学するという話が進んだときにも、その支度金を
放蕩に使い果たして、ま~た人に泣きついて借金をするという繰り返し。

さらに、アメリカ留学資金のために「顔も醜く学もない」お嬢さんと金目当てで婚約を
するが、留学後に何度結婚を催促されてもスルーし続け、それと同時にヨーロッパへの
留学資金としてさらに大金を出してくれという破廉恥男だ。(最後にゃ知人に手切れ金を
出してもらって婚約を破棄している。鬼だなw)

ところで野口英世さん、もともとの名前は「野口清作」といいます。あるとき坪内逍遥の
「当世書生気質」という小説を読んでいたら、そのなかに「野々口清作」という人物が
出てくるのだが、そいつが口がうまくて放蕩者、やたらに借金をするというしょうもない
男で、それを読んだ我らが「野口清作」さんは「まるで俺じゃねーか」と衝撃を受けた。

そこで「これではイカン。俺の名前を変えちゃおう!」と決心。その実行力というか、
悪知恵がすごい。他所に住んでいた清作という名前の人を探し出し、そいつに頼み込んで
自分の家の近所の野口さんのところに養子になってもらい、もうひとりの「野口清作」を
作り出した。役所には「同じ集落に二人同じ名前がいるのは紛らわしい」と訴えて、
見事「世にすぐれる」という意味の「英世」に改名したというわけ。

坪内逍遥がその小説を発表したのは英世さんが幼い小学生だった頃で、ご本人の放蕩を
揶揄したわけではないことは明らかなんですが、「借金&放蕩」があまりにズバリだった
ことが耐えられなかったのですね^^

新しい「野口清作」さんは、その名前にされた理由を知っていたのでしょうか。。。



というわけで、磐越西線に乗って帰ります。



すごく寒いよ。



会津が好きになってから、この路線を使うようになりました。これからまた何度も
乗ることになるでしょう。