さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

莫高窟見物

2012年11月19日 |  新疆ウイグル



さて、いよいよ莫高窟に入ります。ここの石窟は現在確認されているだけで
734もあるそうで、それぞれの内部には仏像や壁画などが残されています。

長い歴史のなかで延々と造営され続けてきたわけですが、この乾燥した空気、
そして新疆ウイグル地区のようにイスラム勢力の占領によって破壊されることも
少なかったので、かなりの彫刻、壁画、絵画、文書などが保存されてきたのです。

それでも近代になってヨーロッパ列強諸国から来た「学者」や「探検家」によって
大量のお宝が持ち出されたのです。そのなかには残念ながら日本人も含まれて
います。中国は「略奪された」と言いますし、持ち出したほうは「買った」とか、
「このままでは朽ち果て散逸する貴重品を救うために保護した」と言います。

というわけで、現在も世界中の博物館などに、ここから持ち出された貴重品が
保存されているのです。



この中央に位置する建物の中には、天井に届くほどの大きさの大仏が座って
おりますw(゜゜)w 狭苦しそうにしてますぜ^^;


なかに入るときには、すべてのカメラやビデオを預けなければなりません。
石窟のなかを皆さんにお見せ出来ないのが残念(^益^;

入場すると、中国語のグループ、その他各国語のグループに分けられ、それぞれ
にガイドがつきます。どこの石窟を回るかはわかりません。みんなバラバラ。
ガイドの気の向くままに連れまわされるのです!(どうしてもどこかの石窟を
見たい)と思ってもダメなのです^^;

というわけで、ここで中国語グループのチェングォとお別れ。あちらは30人くらいの
グループ。チェングォは「俺、日本人のグループで回りたかったな」とひと言。
日本人のほうがマナーがいいからです。

こちら日本人グループは、俺の他にひとりの若者、そして親子3代の家族。
おじーちゃんおばーちゃんを連れてきた御夫婦に孫の若い嬢さん二人。
ガイドを入れて9人と少なく、お互い押したりはしないし、後ろの人が見えるように
と気を使うし、久しぶりに日本人の感性、気配りに ほっ(^益^)b



ここで衝撃!ケースを開けたら眼鏡がない!あれーーーーヽヽ(゜益゜≡゜益゜)ノノ

一瞬真っ白になった頭でよく考えたら、昨夜星を見ようと眼鏡を持って外に出た。
そしてユースホステルのロビーで、自由に使えるPCを使ってメールチェックを
したあと、そのテーブルに置いてきたんだ!

シェーーー!!! そりゃ東京じゃ見られない星を見て楽しみましたよ。しかし今回の
旅で一番の価値があるとも言えるここの壁画などがボンヤリとは… _| ̄|〇 アウウ

おれってどこまでアホウなんだ…。


ま、しかたねえ。そして出るときにもまたトラブル。ガイドツアーが終わったら、
チェングォと二人で中を少しブラブラ歩こうと約束し、出口を出ないところで待ち
合わせしていたのです。

しかし日本語を話すガイドさん、「日本人の方々は外にある資料館にお連れ
します」と、我々を出してしまう。「戻れるのか?」と聞くと、「大丈夫です」となにやら
適当な説明。嫌な予感がしながらも、しかたなくついてゆくと、そこははっきり言って
土産屋。

多くの仏教絵画が並んでおり、ガイドさんは中にいた絵描きを紹介する。
「こちらがこれらの絵を描いた先生です。こういう機会ですから、是非買っていって
下さい」ときたもんだ。

たしかに出来栄えは悪くない作品でした。でも、「一枚一万円」とか言われて買う
気にならんわ。ひとりの若者はさっさと離れました。おじーさんは熱心に勧められて
おり、しまいにゃ「うん、いいね。それじゃこれとそれと、2枚もらおうか。2万円だね」
とかゆってるしー。

すると孫のお嬢さん、「ちょっと待っておじーちゃん!いまお父さん呼んでくるから
相談してっ!」と父親を呼びに行く。出来た娘さんだ…^^

それにしても、日本人だけこんなところに連れて行かれる。それはこうやって
ホイホイ言われるがままに法外な値段のものを買ったりするからだ。

私はさっさと石窟に戻った。しかし戻れないーw しばらくすると柵の中にいる
チェングォと再会。柵を乗り越えようかとかいろいろ考えましたが、結局チェングォ
が入口の係員に「日本人だからといって土産屋に出されたんだ」と事情を話し、
すごくしぶい顔をされながら再入場させてもらったのでした。。。



まだ見ていなかった「本当の資料館」も見られました。まったくもー。