鹿児島からのお土産で、奄美の黒糖焼酎を頂きました。
酒ならばほとんど何でも喜んで飲む私ですが、こと焼酎に関しては
まだ経験が浅いのです。去年の夏に九州を旅して、鹿児島で覚えた
のが「前割り」といって、前日から水で割った焼酎はまろやかで
うまいこと。そして「紅芋」の焼酎がとても香り豊かで美味しかった
ことです。
その焼酎の奥深さを教えてくれました「焼酎の妖精さん」が、
この黒糖焼酎を持ってきてくれたのです。これも素晴らしい香り
です。焼酎って、日本酒よりも香りが芳醇なのですねェ。
ベトナム土産にワインをもらいました。「ベトナムにワインはねえだろ?」
と聞くと、「あるんだよ。飲んだんだよ」というわけで、「一番高いやつ」を
買ってきてくれたのです。
産地はかなり南。蒸し暑~い湿地帯の印象がありますけれど、できるんだなあ。
「まずっ!」って思ったら悪いなあ、と思いきや、意外とまあまあ(^益^)b
ちょっと酸味が強いのが特徴です。
ベトナムは、かわいいコが多いんだよ。しかも質朴な感じでみんな性格が
いいんだよ!と絶賛でした。東南アジアは行ったことないんだけど、それなら
いいなぁ。。。 そんな女性たちがいても俺がもてるかどうかは別なんだが
こんな薩摩の芋焼酎を見つけたので、飲んでみました。
仕込み時期になると、 毎朝5時過ぎに新鮮な生芋が畑から届きます。
さつま芋は根菜作物であるため、収穫時には表面に泥がいっぱいついて
います。仕込み前の処理としてきれいに洗い、皮をむいた上に、焼酎の
苦みの原因となるヘタや痛んだ箇所を徹底して取り除きます。 人手を掛け、
丁寧に処理されたぴかぴかの芋のことを白金酒造では「磨き芋」といいます。
これは製造会社HPからの引用です。な~んか期待しちゃうでしょ^^
さて飲んでみると・・・悪くはないが、「金峰」の紅芋のほうが上だな^^;
上の芋焼酎を買った店には、こんな干し芋もありました。干し芋が何種類か
並んでいましたけれど、これだけはお値段が倍!高けりゃうまいでしょ?
名前もストレートに「美人!」 う~ん、たしかに鹿児島には美人が多い。
さつまいも食って芋焼酎飲んでいるからか?
お味のほうは・・・ねっとり甘くて、さすがに美人・・・でした。(*´д`*)
男2人女4人という、波乱を予想させる宴会がスタートした。
第一部はワイン。一本目はスペイン、「フアン・ヒル」。
スペイン東部、地中海からやや内陸部に入ったところ、フミーリャ地方の
ワインです。日照りがすごくて降水量が極端に少なく、夏は40度にもなるが
冬は氷点下になるような気候で、石がゴロゴロな土壌なんだってさ。
モナストレルという葡萄品種は、深くエレガント。スペインでは最高です。
次はイタリアの最高級ワイン、バローロ。イタリアの北西部、ピエモンテ州の
最高級品です。ちなみにこの日に飲んだやつで一番お高いやつでした。
重厚なワインで、着飾った王様のよう。参加女性のうち2人は、こういった
がっつり系が大好きで、2本連続でガツンとやりました。
合わせたのはイタリア産の白カビで包まれたサラミと、スペイン産の生ハム
ハモン・セラーノの塊を買ってきて、豪快に切り落とした。濃すぎるスタート。
パプリカ、ブロッコリー、エリンギをニンニク・オリーブオイルでぐつぐつと
アヒィ~ジョ^^;
(その他ビールやスプマンテ、テーブル赤ワインなどもいろいろ飲んだが
説明は割愛する)
第一部のメインイベントは、フランス・ラングドック地方のデザートワイン、
「リヴザルト」。42年前のワインだ。ヴェルサイユ宮殿を建てた太陽王ルイ14世も
愛したワインだとか。ドライフルーツをさらさらにしたような深み(?)
まさにヴェルサイユ宮殿の鏡の間で飲むのにふさわしい(俺が行ったときは工事
してたけど^^;)
ここから第二部。日本酒に入ります。
石巻で飲んで旨かった酒、「日高見」の限定純米初しぼり。爽やかながら、
しっかりとした旨味あり。やはり魚と相性がいいので、前日から準備しておいた
函館の昆布で作った鯛と平目の昆布締め。おおお、なんて贅沢!
ちなみにタスマニア産のサーモンも切ったのだが、酔っ払って飲んでばっかり
いるうちに、きれいにされてしまった。。。
日本酒のメインイベント、塩釜の酒、「阿部勘」の純米吟醸かすみ。
一升瓶が2本目だというのに、するするとのどを流れ落ちてゆく。
ここまで、ここまでの地点に到達しますか、匠の最高峰は!
ここで女性2人が激しい口喧嘩を始める。ヒートアップどころか、ノーガードの
殴り合いの様相だ。酒のせい?しかしそれって、酔っ払ったせいでおかしくなった
のではなく、普段から溜まっていた不満が酒のおかげでリミッター解除された
わけで、むしろ歪んだストレスが発散されたのではないでしょうか。酔いがさめた
ときに「やっちまった感」で取り返しがつかないかもしれないけれど(^益^;
残りのメンバーは、し~んとするしかありませんでした。
俺はとっておきのウィスキー、「イチローズ・モルト」を開けました。
これは知る人ぞ知る、秩父の酒で、はるばるヨーロッパからマニアが買い付けに
くるとか。ほとんど出回ってないし、探し出してもすごい値段なので手が出ません
でしたけれど、今回は手頃な値段で手に入れることができたのです。
これを飲んだのは男2人だけでしたが、喧嘩がどうなったのかは覚えていない
のです。ちなみに〆で、中国人の友人チェングォが土産にもってきてくれた
香辛料を使って「豚のバラ肉蒸し御飯」を作ったのですが、水の分量を間違った
のか、固くて大失敗。これも最後はどうなったんだか全くわからない始末。
酒は全部出したのだが、料理を作るホストがへべれけになってはいけませんのう。
私は「ババ専」なのではないか、と疑う読者の方も多いと思う。いやそもそも読者自体が少ないだろうけれど。とりあえずこのブログでは、ババーの出てくる率が高い。少子高齢化の進行をはるかに上回る状況である。なので今回は若い女の子の出てくる、フィリピンパブ体験記の話をしよう。
ここは中央線沿線、ひと昔前には「田舎」だったが、今や高級住宅地。駅前には店がぎっしり。目につく看板は日本中にはびこるチェーン店の居酒屋。私が入る店は、一本路地裏に入り、古くからやっていて値段は庶民的で、きちんとその店で調理した料理が出てくるところだ。その日はひと回り年下の青年と飲んでいた。日本酒をだいぶ飲んだので、2次会には静かなバーにでも入ってゆっくりと飲みなおすか、と外に出た。
駅とは反対側に向かって路地を進むと、だんだん暗くなって怪しい店が見えてきた。バー、スナック、なんとも形容し難い変な店、ドアが閉まっているとどんな雰囲気だかわかりゃせん。その一番奥に、いくつもの国旗が並んだ看板で「多国籍パブなんとか」という怪しさ100%の店があった。階段を上がった2階の奥。「逃げるときに大変だな」などと考える。
連れの青年は「さきち・さん、ここにしましょうよ!様子を聞いてきます!」と元気いっぱいで怪しい巣窟に入っていった。おそらくは俺が払うと思って、一番危なそうな店に入ってみたいのだろう。するとすぐに出てきて、「40分3000円ポッキリだそうです!」と嬉しそうに階段の上で留まっている。降りて来ないってことは、入る気満々。ホントにポッキリのはずねんじゃねーの、とか言いつつも好奇心には勝てない私は階段を登ってゆくのであった。
怪しいおっさん(おそらく店長)に導かれ、広い店内に入ってゆく。他に客は誰もいないようだ。ガラガラだとちょっと不安が高まる。奥のソファーに座ると、すぐに超ミニ(立っていてパンツ見えそうなレベル)のフィリピンお嬢さん2人が俺らの横に座った。40分3000円で飲み放題(つったってロクな飲み物じゃねーが)だが、お嬢さんたちも「飲んでいいですか~♪」と聞いてくる。そいつらが飲むと一杯1000円だそうだ。「いえダメです。飲みたいなら自腹でどうぞ」なんて言う人はいるのでしょうか。彼女らはおそらく歩合給に加算される飲み物を頑張って飲み続ける。こちらのお支払いはなかなかの値段になるのだ。
2人の客に、2人の女性が隣に座るので、自然にそれぞれが会話をすることになるのだが、こちらの女性、驚いたことにほとんど日本語は話せない。あちらの女性もその様子。どうやって接客するの?英語を話してみると、目がキラリと光って、堰をきったように話を始めた。ちなみに連れの青年は英語を話さないので、会話は成り立たず「カラオケ!」と誘われて何やら歌を歌っていた。
ちなみに働く女性同士では、プライベートな会話はしないことになっているらしい。なのでお互い全然知らない同士なんだって。そんなもんなのでしょうか。
こちらは身の上話が始まった。フィリピンの田舎から借金をして働きに来ていること。昼はビジネスホテルのベッドメイキングをしているが、その時給1000円では借金を返して実家に仕送りをすることはできず、夜にはこの時給2000円のパブで働いているということだった。客に1杯せびれば数百円が歩合で入る、なんて聞くと哀れでしらけるではないか。
ほぼ40分、つらい異国生活の愚痴を聞く羽目になり、時間になると店長が「延長なさいますかぁ~」と聞いてきた。あの~、俺のほうが払ってほしい状況なんですけどー。
学校の先生たちの宴もたけなわ、その中にひときわキャラが立った人物がいた。若いのに頭はつるつる。背は低いのだが、それは足が普通の人の半分くらいの短さだからだ。腹は異様にぽっこりと突き出ており、まるで大玉のスイカを腹の中に入れたよう。まゆげは二つの山がつながった形で、リアル両津勘吉。その二つの山の下に、小さな丸い目が並んでいる。上から見たうずらの卵の目玉焼きのよう。鼻は平べったい。その殿様ガエルみたいなのが、陽気に挙げた手のひらを互い違いに上下させ、両足も互い違いにがに股で上下させている。あやつり人形みたい?ううう、こういう奴に限って、先ほどの「かもめのお嬢さん」みたいなかわいいコにホレてたりするんだよねー。残酷にも絶望的に無理すぎる。しかしそういうものなのだ。なー。
次に中年のおっさんが「襟裳岬」を歌った。年齢的にも選曲的にも激しく浮いている。同じ場所にいるのにひとりだけ違う次元の世界にいるみたいな?若者ばかりかと思っていたが、そうでもなかったのだ。そのつまらない演歌が終わっておざなりの拍手がパラパラと鳴ったとき、そのおっさんはカウンターにひとり座っている俺のところにやってきた。
いやあ~、どうもどうも。わたくしこういうものでして…と名刺を渡してくる。そこに書いてあったのは「教頭 須五井 駄郎」。
へえ、教頭先生、すごいですね。
いやあ~、まだなったばっかりでして。ふぉっふぉっ!
いや、「すごい」っつ~のは、場末のスナックで、こんなパッと見風来坊の飲んでるやつに、いきなり学校の役職者が名刺を渡すか?よっぽど自慢したいのね、という意味をこめて「すごい」と言ったのですが。。。
んで、まだヒョコヒョコ陽気に踊っている殿様ガエルさんを見て、「あの方も先生なんですか?」と聞くと、「あ~あれはね、農業実習の助手!」と、特に「助手」の部分を、はっきりと音量を大きくして強調する。はあ、ひたすら階級にこだわるのねー。人一倍「偉い」と思われたいのに、ひたすらその逆の結果になっていることに気づかないほどのおバカ3(^益^;