白丸湖の、いつものポジションからの帰り、山と湖にはさまれた狭い散策路を歩く。ふと湖の対岸に目を向けると、秋色をぶちまけたような木々の葉の彩りが飛び込んできた。秋のコレクションをさえぎるように、手前に黒々と枝が伸びてからまって伸びて…。 . . . 本文を読む
鳩ノ巣渓谷の岩場を、一番端っこまで進む。ここからは急な山道が続き、よっこらしょっと膝を押さえながら、頂上の休憩所まで。一休みしてから反対方向に下ると、白丸湖。細い散策路には行き交う人もいない。10分ほど歩くと、８月に見つけた「ベストポジション」の岩場に。
対岸の木々が秋に染まり湖面に影おとして少し波をざわつかせ小鳥のあくびをぐぐっと一息に、飲む。 . . . 本文を読む
奥多摩手前の鳩ノ巣渓谷。秋を彩るカエデなどの落葉樹と、ブナ科の常緑樹が混在しているから、真っ赤な紅葉風景にはならないけれど、そこもまた慎ましい。青い渓流の流れを眺めながら、おだやかな秋にひたる。
青い水面がささやきながらそこはもっと深く、そこは光きらめいてそこは枯葉流れてそして岩場はぬれている。 . . . 本文を読む
庭の片隅に、ひっそりとサザンカ。薄紅色の花びらが散り、モザイク模様の秋の午後。背景をぼかして花に全集中、と思ったけれど、なかなか一筋縄ではいかない。それでもたまーに身近な花々を描くと、少し心踊る♪
さんざんサザンカさざんが九しかたなく、一枚一枚花びらをぬぎ捨てて乾いた音をたたんでいる。 . . . 本文を読む
