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毎日新聞のネット記事にこんなのがあった。
日本酒の瓶、横置きでの保管はNG? 専門家に聞いてみた
まさにタイトル通りの記事なのですが結局、
いずれにせよ日本酒は縦置きで保管した方が安心して味わえそうだ。【植田憲尚】
と結論付けられています。
ただ、論旨というか理論展開がちょっと強引で、この結論に至った一番は、
「キャップの影響を抜きにしても、横置きは空気との接触面積が増えるため、品質保持の観点から好ましくない」と酒類総合研究所。
日本酒の場合、品質劣化とみなされるたくあんのような臭い「老香(ひねか)」は、酸化で生成が促進される。
ということ。
確かに横置きにすると空気との接触面が平たくなる分増えるのですが、開栓する前の満タンの場合はこれがそんなに影響するとは思えない。また、酸化は老香の生成を促進というのも事実ですが、それ以上に高温での保存や紫外線が効いてくるというのが一般的。
また、当たり前のことですが、開栓するのとしないのとでは(空気の接触も含め)全然熟成の進みも違う。
期間についても、
日本酒の出番が多い年末年始に、飲み切れなかった酒や、お歳暮などでもらったまま未開栓の酒が増えて困った経験はないだろうか。特に要冷蔵の4合瓶や一升瓶は冷蔵庫をすぐに占拠してしまう。
ということですから、一年間も保管するという感じでもない。
そう考えると、「(ワインは横置きだけど)日本酒は縦置き」というご自分なりのメッセージを伝えたいがための論理展開にも見えてきてしまいます。
間違いは書いていないので、ということだとは思うのですが、全国紙というのはそれなりに影響力もあるので、表層だけを見た第三者が「(ワインは横置きだけど)日本酒は縦置き」という変な思い込みをしてしまうと残念ですね。
記事を書かれた【植田憲尚】さん、思い起こして調べてみると、以前には岐阜の三千櫻の北海道への移転を「老舗酒蔵が北の大地へ 酒造りにも温暖化の脅威」という記事にまとめていましたが、これも温暖化で、というより公設民営の枠組みに乗った、というのが主たる理由なようですし、そういうキャラの方のようですね。。。。。
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