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お酒が弱いと、生存に有利? ヒトゲノム解析の勉強は続く

2020-02-18 13:33:36 | 附属酒類経済研究所
                          

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昨日のネタ。





「日本人がアルコールに弱いのは、その方が生存に有利だったから」



で、その理由として、NHKスペシャルで紹介された三題噺?が昨日示したこちら。


日本などの稲作地帯は、水たまりなどもあり衛生環境が悪かった
⇒それ故、(体に悪い)微生物が付着した食べ物を口にして感染症で死ぬこともあった
⇒お酒の弱い人は二日酔いの原因でもある「アセトアルデヒド」が体内に残りがちで、その「アセトアルデヒド」が感染症の微生物を抑え、感染症などで死ぬリスクが少なくなった


ちょっと強引な気もしたので、とりあえず原典っぽい論文を当たってみましたが、そこには解釈はなかった。

もう少し調べてみると、この論文を紹介する記事の中で、こんな解釈をしている人がいました。
要約すると、こんな感じ

お酒を飲むと攻撃的になる
⇒攻撃的になると、日本のような(メンタリティの)集団では、生きにくくなる
⇒お酒に弱い人はその前につぶれてしまうので、結果として生き延びる。


これもちょっと強引ですね。
続く文脈からはこんな仮説?も言いたいのかな、と。


お酒の強い人は、お酒を飲んでも気分が悪くならないので、お酒を飲む回数/量が増えがち
⇒お酒を飲む回数/量が増えがちだと、アルコール依存症になりやすい
⇒アルコール依存症になると、寿命が縮まる(ので、弱い人は生き延びる)



これはこれでわかる気もするのですが、じゃあもともと強い外人は?となってしまいますね。

こんな解釈だと番組になりにくいので、NHKスペシャルでは感染症対策、というのをひねり出したようなのですが、NHKスペシャルのサイトを調べたら、件の仮説の、もうちょい詳しい話がありました。





図の右は「アセトアルデヒド分解遺伝子の働きが弱い人」の分布、そして左が「アジアにおける稲作の広まり」の分布。

この二つがよく一致していることから、稲作という環境要素が中間項として浮かび上がり、上記の稲作・水辺・感染症という説が出てきたようです。

ただ、分布図が似ているから、という話だと、昔大学の2年生の時のレポートの課題「積雪が多いところでは離婚率が高いのはなぜか」という話になっちゃいますね。

まあ、これには日本酒も絡んでくるのですが、それはまた今度。





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