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結局、ボージョレ・ヌーヴォの解禁日はいつ定められたのでしょうか?

2018-11-12 12:03:30 | 附属酒類経済研究所
                           
                           【公式HPはこちら↑】



毎年恒例のボージョレ・ヌーヴォの解禁日もいよいよ今週の木曜!

こちらも恒例、解禁日に併せたヌーヴォ(&白鷹)を味わいながらのコンサート@インテリジェトロビー・ルコの準備も着々と進んでいるようで(※入場方法が事前抽選制となったのはこちら)、担当の関連会社のOさんから当日配布パンフのチェック依頼が来ました。



チェックと言ってもお酒の部分、特に今年は「ボージョレ・ヌーヴォの由来を書いてみました」ということで、その辺りを。

元の文章はこんな感じでした。

【略】フランスでは十分熟成したワインしか販売を認めていませんでしたが、1950年新酒の販売も認めるようになりました。ところが、当時はいかに早く売るかの競争から未成熟で粗悪なものも出回るようになってしまいました。そこで、政府は「ちゃんと熟成するまでは販売させない」として、翌年、11月15日を公式解禁日としたのがその由来だそうです。その後は、1984年に現在の11月第3木曜日午前0時が世界 共通の解禁日となり、【略】

この辺り、自分自身も原典を知っているわけではないのであいまいなのですが、酒屋絡みのイベントだけに、ある程度ウラを取る必要もありますね。

まず、1950年というのは、恐らく1951年のワインの統制解除で、その際、新酒をAOC(原産地統制呼称)ワインとして発売する際には「12月15日以降」とするように定めたらしい。

ただ、実際には蔵元さん達の要望もふまえ、1951年11月13日に「(同日以降)12月15日を待たず出荷してよい」と修正したとのこと。

その上で、

「そこで解禁日の概念がなくなり早出し競争が始まったので、1967年に11月15日という解禁日が改めて定められた」

という話と、

「そこでその日(11月13日)が解禁日となったが、色々な変遷を経て、1967年に改めて11月15日という解禁日が定められた」

という話が混在しているようですね。どっちが本当なんだろう。

また、パンフの原案の1984年に解禁日が11月の第3木曜になったというのも、実際には1984年に法改正があり、実際のワイン出荷が第3木曜になったのは翌1985年らしい(これはサントリーさんのHPに1984年を否定する書きぶりではっきり書いてある)。

いや、ワインの中には色々な真実がありそうです。

まあ、極東でこんなウンチクの心配をしていてもしょうがないので、当たり障りのないように修正のお願いをしておきましょう。

実際のパンフは、、、、当日のお楽しみ!!!



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