牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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来年の正月は熊本の「お国酒」、瑞鷹さんの「東肥赤酒」で、この国の行く末を改めて考えてみませんか。

2016-12-05 12:13:15 | 酒のご紹介
                           
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12月も2週目、です。


デパートさんでは「お歳暮」だけでなく、クリスマスや年末・年始商戦に向けた展開・ディスプレイが進んでいます。


そんな中、某百貨店のリビング・フロアで、普段は見かけないお酒がディスプレイされていました。


こちら


そう、熊本は瑞鷹さんの「東肥赤酒」です。


「赤酒」は、いわゆる古来日本から伝わる「灰持酒」の製法で造られた、文字通り赤い色(赤褐色)のお酒。


「灰持酒」とは酒の保存性を高めるため、製造途中に木灰を加え搾るという、わが国に古来から伝わる酒の製法の一つ。
独特の香りと甘みが特徴で、(製法は違いますが)紹興酒やみりんに似ている、という人もいますね。


古くから熊本ではこの「赤酒」が地酒?として親しまれていて、江戸時代の肥後細川藩では「お国酒」として保護し、赤酒以外の酒の製造を禁じ、また他藩からの酒の流入も禁じていたそうです。

この赤酒、明治時代に他県から(質の高い)清酒が流入してくると、その需要は減る一方で、しかも第二次大戦中には製造が禁じられ、一時は完全に姿を消してしまったそうです。

そんな中、戦後「やはり熊本の地酒は赤酒。お屠蘇や御神酒には赤酒がないと(寂しい)」という声を受け、瑞鷹さんが赤酒を復活させところ、熊本での御神酒やお正月のお屠蘇酒として、全国的には料理酒として名だたる料亭さん・料理人さんの間に広まっていったのです。


瑞鷹さん、熊本地震ではこの赤酒の醸造蔵も大きな被害を受けられましたが、全国の料理人さんの「ウチの味には赤酒は欠かせない」とい要望や、熊本県民の「赤酒がなくては熊本の正月は迎えられない」という声を受け、設備等を別の場所に移設し、生産を再開されたとお聞きした覚えがあります。

被災した設備の関係で、容量のラインナップは1.8リットル瓶と720ミリリットル瓶に絞って、それでも量的には昨年並みということですので、熊本の皆さんは赤酒でお正月を迎えることができそうですね。





しかし、熊本地震が起こったのは今年の4月。まだ8ヶ月しか経っていません。


熊本城は今も立ち入りが禁止されていますし、自宅が損壊し、応急仮設住宅で暮らしている数千世帯をはじめ、「常ならぬ」生活をされている方々もたくさんおられます。


ここ、東京ではメディアも「トランプ大統領」とか「オリンピックの会場云々」とかの話題などしか取り上げませんし、国会では「カジノ法案」にうつつを抜かしているし、安倍さんは地元山口の懇意の旅館でプーチンさんと会うことで頭がいっぱいのようです。


一年の振り返りの時である年末こそ、もう一度熊本を、そして東北を思い起し、必要なアクションをとっていこうではないですか。


と、いうことで、赤酒、売りますよ!!!



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