牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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月にウサギ。ちょっと粋な江戸切子の猪口、でした

2011-01-08 22:30:21 | 酒の道具など




昨日ご紹介した、白鷹の300ml「豆樽」のそばに佇んでいた切子の猪口



こちら
(右側の)



近づいて見ると、、、、、、、、






ウサギ柄なの、わかりますか?



これは江戸切子の猪口。作は大久保忠幸さん。




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ウサギ柄のアップ


切子といえば薩摩切子も有名です。


両者の違いは?と江戸切子を作っている東京カットグラス工業協同組合のホームページを見ると、「この二者にはその発生と製造の経過に、明らかな相違がみられます」と詳しく書かれていました。


【以下引用】

 即ち、薩摩切子の場合、藩主島津斉彬(1809~58)の手厚い保護のもとに、藩の事業として製作されたもので、当時としては最高の研究と開発の結果出来た美術工芸品であります。


 これに対して、江戸切子はいわば庶民の手によって、その採算の枠の中で製作されたもの(後略)




コレだけ見ると、薩摩切子に比べ旗色悪し、ですが、その後がありました。



明治維新の政治的改革にも影響を受けなかったばかりか(中略)、ヨーロッパの新しい技法が導入され(中略)、江戸時代の切子の伝統は絶えることがなく、近代工業の要素を取り入れることになり、今日まで長く存続する基礎を作りました。


 ちなみに、薩摩切子は、藩主島津斉彬の死(1858)と薩英戦争(1863)の戦火によって、ガラス工場は焼滅し、その伝統を伝えるものはなくなりました。


ふむふむ、つまり


 従って、江戸切子は、我が国に現存する貴重な江戸時代の伝統工芸品の製作技法と言えます。



と、グレードというより、歴史的な継続性で特徴的、ということなんですね。



で、話が長くなりましたが、この猪口、ちょっと粋なのは、ウサギの反対の側にある、満月のような円形の窓から、ウサギが眺められるんです。


こんな感じ



乾杯!




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